シオドア・スタージョン (Theodore Sturgeon)

1918.2.26〜1985.5.8
ニューヨーク州スターテン・アイランド生まれ。
本名エドワード・ハミルトン・ウォルドー。
父はペンキ小売業者、母は教師。
ハイ・スクール時代にサーカスの空中ブランコ乗りの野心を抱くも、
15歳の時に患ったリューマチ熱の病後の心臓肥大により断念。
17歳で海洋学校に入り、機関室掃除夫として乗船。
その後、3年間の船員生活の間に創作をはじめる。
1939年「The Ether Breather」がアスタウンディングに掲載されデビュー。
1954年「人間以上」で第4回国際幻想文学大賞を受賞。
1971年「ゆるやかな彫刻」でヒューゴー&ネビュラ賞をW受賞。
1987年、シオドア・スタージョン記念賞(最優秀SF短篇に授与)が創設。

愛と孤独(デカダンス)の作家。
ブラッドベリと並び称される幻想派の巨匠。
クイーンの「盤面の敵」の代作者ともいわれている。

スタージョンの法則
・常に絶対的にそうであるものは存在しない
・なんであれその90%はクズである
    More Than Human
1953人間以上★★★★
戯好きの黒人の双生児、生意気な少女、発育不全の赤ん坊、 そして言葉さえ話せない白痴の青年。 かれらは人々から厄介者として扱われていた。 しかし、かれらはコンピューター顔負けの頭脳、テレパシー、 テレキネシス、テレポーテーションなどの能力をもつ超人だったのだ! それぞれが無駄に使っていた超能力も五人が協力して一体になれば、 人類を破滅にみちびきうるほどの恐ろしき力となる……。 ミュータント・テーマの傑作長編 ただ機械的に日々を送っていた白痴の青年ローン。 ある出来事を経て農家の夫妻の家に厄介なり、 はじめて人間的温かさと同時に孤独を経験する。 その後、なりゆきから独立した彼は、 テレパシーとテレキネシスを扱う少女ジャニイ、 テレポーテーションを扱う双子ボニイとビーニイ、 高度な計算能力を持つモウコ病(発育しない)の赤ちゃんと 共同生活を営むことになる。 社会に適合できない孤独な、人間以上の存在の彼らは、 それぞれが協力し一体として生きることになるのだが―― 集団有機体(ホモ・ゲシュタルト)の誕生・成長・完成の物語。 本書は中篇「赤ん坊は三つ」に前・後篇を加筆したもの。 ローンを継ぐ少年ジェリーが中核なのもこの影響かな。 道徳(品性)に到る流れがいいね。 しかしモウコ病ってなんだろう。検索してもヒットしないし><
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