J・R・R・トールキン (John Ronald Reuel Tolkien)

1892.1.23〜1973
南アフリカ連邦(南アフリカ共和国)ブルームフォンテン生まれ。
3歳のとき、イギリスのバーミンガムに移り住む。
はやくに両親を亡くし、苦学してオックスフォード大学エクセター・コレッジを卒業。
第一次世界大戦に従軍後、リーズ大学教授を経て、
1925年からオックスフォード大学教授。
中世の英語学と文学を中心に講じた。
1937年、児童向け冒険小説「ホビットの冒険」を出版し、
同時期に執筆をはじめ、脱稿まで13年間かかり、
著者の代表作となった「指輪物語」は、20世紀最高のファンタジーと称される。

中つ国Wiki

超参考
    The Hobbit or There and Back again
1937ホビットの冒険★★★★
ひっこみじあんで、気のいいホビット小人のビルボ・バギンズは、 ある日、魔法使いガンダルフと13人のドワーフ小人に誘いだされて、 竜に奪われた宝を取り返しに旅立ちます。 北欧の叙事詩を思わせる壮大なファンタジー。 平和なある日、ホビット族のビルボ・バギンズの家に 魔法使いガンダルフがやってきて、彼を冒険へと誘います。 かつて竜スマウグに故郷と財宝をうばわれたドワーフたち。 その末裔のドワーフ13人が復讐の旅に出るというので、 ビルボを"忍びの者"として同行するよう推奨したのだ。 けっして乗り気ではないものの、ビルボは旅立ちを決意する。 彼を待ちうける数々の試練と冒険が今はじまる! 「指輪物語」の原点。 「指輪物語」の前に準備運動がてらに読むべき一作。 ……私は"後"に存在を知って読んだのですが>< 指輪との出会いやゴクリとのなぞなぞ問答など、 のちにつながる重要なシーンもあります。 ともかく、前でも後でも、子どもでも大人でもたのしめるでしょう。 竜と対決しようってのに無為無策のドワーフたち、 たび重なるピンチに知恵と勇気をふりしぼって立ち向かうビルボ、 愛すべき登場人物たちと成長を描くのが巧いったらない。 単純なハッピーエンドで片づけないあと味もたまりません。
解説はいただけないけどね。比較とか適応性と寓意(まさに)とか。
    The Lord of the Rings
1954指輪物語★★★★★

恐ろしい闇の力を秘める黄金の指輪をめぐり、 小さいホビット族や魔法使い、妖精族たちの果てしない冒険と遍歴が始まる。 数々の出会いと別れ、愛と裏切り、哀切な死。 冒険とロマンへの限りない夢を満載した今世紀ファンタジーの最高傑作。 三つの指輪は、空の下なるエルフの王に、  七つの指輪は、岩の館のドワーフの君に、 九つは、死すべき運命の人の子に、  一つは、暗き御座の冥王のため、 影横たわるモルドールの国に。  一つの指輪は、すべてを統べ、  一つの指輪は、すべてを見つけ、  一つの指輪は、すべてを捕らえて、   くらやみのなかにつなぎとめる。 影横たわるモルドールの国に。 ※「文庫 新版 指輪物語 全10巻セット」あり  第一部 旅の仲間 The Fellowship of the Ring (1954) 冥王サウロンが復活し、その強大な魔力を秘めた"一つの指輪"を たまたま手に入れたホビット小人のビルボ・バギンズ。 ビルボの甥であるフロドに指輪は受け継がれ、 まもなくフロドは魔法使いガンダルフの口から この指輪の危険性を知ることとなる。 この魔性の指輪をこの世から消滅させるには "滅びの罅裂"に投げこみ、熔却するしか手段がない。 しかし"滅びの罅裂"のある火山は当の敵の君臨するモルドール。 すでに冥王の手下たちが指輪を奪還するため動きだし、 ついにフロドは指輪の所持者としてのどかな故郷から旅立つことを決意。 やがて8人の仲間が加わり、一行は苦難の旅路へ邁進するが――  第二部 二つの塔 The Two Towers (1954) 仲間を想ったフロドの独断により、 モルドールを目指す者、捕虜にされた者、それを追跡する者、 間近に迫った戦いの援助に向かう者と、一行は離散してしまう。 舞台は裏切りの賢者サルマンの本拠地オルサンクの砦と モルドール国への秘密の入口を守るミナス・モルグルの砦の 二つの塔に移り、中つ国全土を巻きこむ指輪戦争がついに開幕。 この二つの塔って題名、あんまりしっくりこない(^^;  第三部 王の帰還 The Return of the King (1955) 着実に勢力を増す冥王率いるモルドールは ついに強豪の隣国ゴンドールの侵略に着手した。 王が不在のゴンドール王国に対抗勢力が集結し、局面は全面戦争へ。 一方、フロドはとうとうモルドールに侵入するが、 指輪の呪縛がますます彼を蝕んでゆく。壮絶な戦いの結末とは――  追補編 Appendices The Lord of the Rings (1955) 年代記や年表、系図系譜、言語の書記法に発音、 固有名詞便覧(人名/地名/事物)など、フリーク向けの内容(w よくもまあここまで細かく色々と設定したものですね。 本編の後日談的なものもさりげなくまじっているのがグッド。 (サムが子沢山でなんかなごむw名前もいい) 著者あとがきの適応性と寓意の解釈は非常にすばらしい。 作中世界がオリジナルで厖大ゆえ、人名地名には苦労しました。 人名は過去の人物がそうと判断できずやや混乱する程度だけど、 地名は油断すると読んでいて迷子になるから 全巻冒頭に見やすいマップを付けてほしかった。 (全10巻セットには地図の付録があるみたい、アマゾンのレビュー参照) そんなとっつきにくさはあるものの、 物語の進行が気になってどんどん読み進められるのはさすが。 私的にフロドルートの冒険と、それにおけるサムが大好きだ。 終盤の使命達成前後は重い感動で泣けてくる(;_;) なかなかこんな気持ちにはなれないもんですよ。 終幕の落下は分裂してたゴクリの良心の意思だと信じたい。 エピローグのホビット庄に見られる成長なんかじつにうまいなあ。 ファンタジーの最高傑作に異存なし。
    Bilbo’s Last Song
1974ビルボの別れの歌

魔法使いのガンダルフとともに冒険の旅を果たした ホビット小人族のビルボも中つ国を去る最後の旅立ちの時をむかえます。 彼の脳裏をかすめる思い出の数々を美しい絵でたどる、 作者生誕100年記念出版。小学4・5年から大人まで。
    The Silmarillion
1977シルマリルの物語

魔王モルゴスに盗まれた大宝玉シルマリル。 それを奪い返そうと、エルフのノルドオル一族は、 制止をふりきって至福の国を飛び出した。 ノルドオルの衰亡と、魔王モルゴスの破滅に至る 大会戦について語られる、稀有な世界。
    Tales from the Perilous Realm
1997農夫ジャイルズの冒険 トールキン小品集

よく晴れた、のどかなハム村の夜のこと。 道に迷った、まぬけな巨人がやってきた。 そこで火を噴く、農夫ジャイルズのらっぱ銃。 武勇をかわれたジャイルズは、竜退治に出かけるはめに…。 粋で軽快な、明るい笑いにあふれた物語「農夫ジャイルズの冒険」。 子どもの祭りのケーキには、妖精の星が入っていた。 それを飲んだかじやの息子は、 やがてかじやとなり、美しく、機能的な品々を作り出す…。 妖精の国と現実世界とのかかわりを描く「星をのんだかじや」。 へっぽこ画家のニグルは、「木」の絵の完成を急いでいる。 しかし、完成しないまま、定められた旅(死)に出ることに…。 人生における芸術的創造の意味と、 魂の本質的な救済について語られる「ニグルの木の葉」。 『指輪物語』でおなじみのトム・ボンバディルの詩ほか 16篇が収められた「トム・ボンバディルの冒険」。
    The Father Christmas Letters
1976ファーザー・クリスマス サンタ・クロースからの手紙

「指輪物語」の作者トールキンが、サンタになりかわって わが子たちに書き送った手紙をもとにした書簡集。 絵本版には未収録の書簡やイラスト、シロクマの手紙も初公開。 トールキン・ファン待望の美しくぜいたくな一冊。 本書では、絵本版で採録されていなかった1920年から1924年までの5年分、 そして1939年から1943年までの4年分が新たに加えられ、 前回は割愛されていた部分を含め、手紙の全文が紹介されています。 サンタのふるえ文字や装飾文字、行間、余白に施された飾りやイラスト、 手作り北極切手や封筒、興趣尽きない水彩画の数々、 北極グマの折れくぎ文字など 絵本版になかったものも含め多く紹介されています。
    Unfinished Tales
1980終わらざりし物語

エアレンディルの父であり、 アラゴルンへと続くヌーメノール王家の祖である、 トゥオルのエルフの隠れ王国へといたる、苦難と不思議の旅路。 冥王モルゴスの憎しみを一身に受けた不屈なるフーリンと、 その子、竜退治のトゥーリン・トゥランバールに降りかかった過酷な運命。 中つ国のギル=ガラドと親交を結び、 サウロンの危機に対処し港を創建した、 ヌーメノールの王とその妻の物語。 魔法の森ローリエンの奥方ガラドリエルと ケレボルンをめぐるいくつもの伝説。
    Mr. Bliss
1982ブリスさん

車をかったブリスさん。目のさめるような黄色い車体に、まっ赤な車輪。 友人のドーキンズ兄弟をたずねておどろかせてやろうと、 いさんで発車オーライ。ところが、ところが―。 トールキン自筆の、しゃれたセンスあふれる楽しいイラストと、 味わい深い筆蹟を収めた、ユーモアおはなし絵本。
    J. R. R. Tolkien a Biography
1977J.R.R.トールキン 或る伝記

ファンタジーの巨匠・トールキンの手紙、日記、 その他の文献、家族や友人の回想をもとに編まれた伝記。 作品に対する批評的判断に一切立ち入らず、 「あたりまえの人間」としてのトールキンを描き出す。82年刊の新装版。
    The Atlas of Middle-Earth
19??「中つ国」歴史地図 トールキン世界のすべて

本書は、上古の時代の「世界」の創造から 第三紀に至るまでの地理案内・歴史案内の決定版として、 『シルマリルの物語』『ホビットの冒険』『指輪物語』に 描かれた魔法の世界を照らし出す。 主要人物の旅路が、数百にもおよぶ地図と表によって跡づけられている。 第一紀、第二紀、第三紀の合戦や主要な場所は、すべて網羅されている。 特殊な地形の描写や、城などの設計図もあれば、 「中つ国」の歴史全体を通じての気候、 人口分布、言語、植生といった、テーマ別の地図もある。 詳細な説明と注釈は、これらの地図と トールキンの作品を関連づける手がかりになることだろう。
    Tolkien's World
19??トールキンズワールド 中つ国を描く

不滅の傑作ファンタジー『指輪物語』や 『シルマリルの物語』『ホビットの冒険』など、 トールキンの壮大な創造世界に魅せられた 欧米の第一線人気イラストレーター9名が描く、 妖しくも美しい豪華華麗なファンタジー・ワールド。カラー挿画60枚収録。
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