綾辻 行人 (あやつじ ゆきと)

1960.12.23〜
京都生まれ。
筆名の「辻」の字は点二つだが、変換できずにファンは泣く。
名付け親は島田荘司。
1984年京都大学教育学部卒業。
1989年同大学院博士後期課程修了。
1987年「十角館の殺人」でデビュー。
1992年「時計館の殺人」で第45回日本推理作家協会賞を受賞。
趣味は麻雀、音楽、奇術など。
新本格の寵児――だったような(w

超参考
1987「十角館の殺人」★★★★
半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、 大学ミステリ研究会の7人が訪れる。 島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、 恐るべき連続殺人の罠。 生きて残るのは誰か?犯人は誰なのか? 鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。 館シリーズ第1弾。 大分県の孤島"角島"に建てられた青屋敷で 半年前に四重殺人事件が発生した。 被害者は異才の建築家・中村青司とその妻と使用人夫妻。 庭師が行方をくらましており、犯人と思われていた。 そして現在、かつて惨劇があった角島に集まる 大学のミステリ研究会に所属する7人の男女。 俯瞰図はもちろん、屋内の調度品もすべて十角形で統一された 青屋敷の離れ「十角館」で、ふたたび惨劇の幕があがる―― 真正面から向き合う姿勢が大好きさ。 "館"が醸し出す雰囲気が大好きさ。 例え登場人物に人間味がないとかいわれても大好きさ。 探偵が平凡でも大好きさ。 名前がアレでも大好……いやあれはどうかな(w ミス研の7人の男女がそれぞれ、 エラリイ、アガサ、カー、ヴァン、ポウ、オルツィ、ルルウ、 と互いに呼びあうのですが、これはすごいよな(w どこの大学生がこんなすてきなことするかっての(w ちゃんと意味があるとはいえ、あるからこそ、ちとずるいかな。 あとヴァン・ダインは姓名の関係じゃなかった気がする。 つか、エラリイがかわいすぎて萌える(w
1988「水車館の殺人」★★★☆☆

城を思わせる異形の建物「水車館」の主人は、 過去の事故で顔面を傷つけ、常に仮面をかぶる。 そして妻は幽閉同然の美少女。 ここにうさんくさい客たちが集まった時点から、惨劇の幕が開く。 密室から男が消失したことと、1年前の奇怪な殺人とは、どう関連するか? 館シリーズ第2弾。 岡山に建築され、古城をモチーフにし、 幻視者と呼ばれた天才画家の幻想風景画が並ぶ水車館で奇妙な事件が。 転落死した家政婦、盗まれた絵、消失した来客の男、 そして、バラバラにされた焼死体……。 その1年後、ふたたび集結する当時の客人たちの前で またしても殺人事件が発生する。 絵画に呪縛され閉鎖された館、過去と現在が交錯する事件の実相とは? 亡き鬼才の画廊、仮面の主人、幽囚の美少女…… ミステリ好きならこの設定だけで卒倒しかねませんね! しかし前作であれだけ顔のない死体を云々しておいてこれかい、と(^^; "幻影群像"の切れ味も弱いかな。
1988「迷路館の殺人」★★★★
奇怪な迷路の館に集合した4人の作家が、 館を舞台にした推理小説の競作を始めたとたん、惨劇が現実に起きた! 完全な密室と化した地下の館で発生する連続殺人の不可解さと恐怖。 逆転また逆転のスリルを味わった末に読者が到達する驚愕の結末は? 館シリーズ第3弾。 丹後の地下に建造され、廊下が複雑な迷路状になっている迷路館で 主人である老推理作家が自殺を遂げた。 彼は遺言で、招いていた4人の推理作家に この館を舞台にした推理小説の競作を命じ、 優秀な作品に莫大な遺産をゆずるという。 クレタ島のミノス迷宮を思わせる閉鎖された館のなかで 途惑いつつも執筆に取りかかる作家たち、 しかし何者かの手により次々と殺害されていく……。 作中作で構成されたメタミステリ。 メタ要素がいくつもひそんでいるので、 最後の最後まで油断できません。 あとがきで「完全改訂版」を描きたがっているけど、 じゅうぶんの完成度だと思うけどな、 これ以上、手を加える余地があるのかな。
1989「人形館の殺人」★★★☆☆

亡父が残した京都の邸「人形館」に飛龍想一が移り住んだその時から、 驚倒のドラマが開始した。 邸には父の遺産というべき妖しい人形たちが陣取り、 近所では通り魔殺人が続発する。 やがて想一自身にも姿なき殺人者がしのび寄る。 館シリーズ第4弾。 京都の街中にたたずむ人形館。 稀代の彫刻家・飛龍高洋が住んでいたこの屋敷のところどころに "顔"がなく身体の一部分が欠けた女性のマネキン人形が遺されていた。 高洋の死後、一人息子の想一が アパートとしても開放されているこの屋敷に住まうことになる。 同時期、近隣で幼い子どもを狙った無差別殺人が続発。 一方、想一の身辺にも不審なできごとが相つぐ。 血塗られたマネキン人形、ポスト内のガラスの破片、 玄関先に置かれた石ころ、壊された自転車のブレーキ、無惨な猫の死骸など、 エスカレートする悪戯、そして身に覚えのない脅迫状が舞いこむ。 やがて人形館でも殺人が発生し……。 異質。変格的でもある異色作です。 おなじみの隠し部屋や通路のからくり趣味には 鼻白んでたけど今回は逆手にとっているのが地味に好き。 探偵の役どころもおもしろいと思うんだよね。 冷めているのに熱っぽい病的な世界観がなにより魅力。
1991「時計館の殺人」★★★★★

館を埋める108個の時計コレクション。 鎌倉の森の暗がりに建つその時計館で10年前1人の少女が死んだ。 館に関わる人々に次々起こる自殺、事故、病死。 死者の想いが籠る時計館を訪れた9人の男女に無差別殺人の恐怖が襲う。 凄惨な光景ののちに明かされるめくるめく真相とは? 館シリーズ第5弾。 少女の亡霊が徘徊し、呪いの屋敷と噂される時計館。 鎌倉の森にひっそりと建てられ、 108個の古時計のコレクションで飾られたこの館で かつて住人と関係者が事故や病気で相ついで死亡していた。 そうして現在、オカルト雑誌の企画で集まった9人の男女が 閉じた館のなかで、時計を兇器に次々と殺害されていく―― 江南くんが再登場。 もうね、カタストロフィがただ美しい。 緻密なタイムテーブルの裏側、どんでん返しもグッド。 それにしても、まあ、たくさん殺したわね。
1992「黒猫館の殺人」★★★☆☆

6つめの「館」への御招待──自分が何者なのか調べてほしい。 推理作家鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人はそう訴えた。 手がかりとして渡された「手記」には 彼が遭遇した奇怪な殺人事件が綴られていた。 しかも事件が起きたその屋敷とは あの建築家中村青司の手になるものだった。 惨劇に潜む真相は。 館シリーズ第6弾。 ホテル火災のショックで記憶を喪失した老人と共に、 鹿谷と江南は北海道・阿寒へ向かっていた。 老人はある殺人事件に関係したという手記を所持しており、 それを手がかりに自分の正体を探ってほしいと依頼したのだ。 その事件が起きたのは中村青司に因する黒猫館。 手記を頼りに過去をたどる旅の末に浮かびあがった真実は? 黒猫館という名前の由来。 建物のシルエットがうずくまった黒猫に見えるとか、 庭の植えこみに猫の形をしたものがあったとか、 屋根には風見鶏ならぬ風見猫が回っているとか、 そんなていどです。 や、ちゃんと「アリス」のモチーフがありますけどね。 トリックに曰くがある作品。
2004「暗黒館の殺人」

九州の山深く、外界から隔絶された湖の小島に建つ異形の館――暗黒館。 光沢のない黒一色に塗られたこの浦登家の屋敷を、 当主の息子・玄児に招かれて訪れた学生・中也は、 <ダリアの日>の奇妙な宴に参加する。 その席上、怪しげな料理を饗された中也の身には何が? 続発する殺人事件の“無意味の意味”とは……? シリーズ最大・最深・最驚の「館」、ここに落成! 館シリーズ第7弾。
1990「霧越邸殺人事件」★★★★
或る晩秋、信州の山深き地で猛吹雪に遭遇した8人の前に 突如出現した洋館「霧越邸」。 助かった…安堵の声も束の間、外界との連絡が途絶えた邸で、 彼らの身にデコラティブな死が次々と訪れる。 密室と化したアール・ヌーヴォー調の豪奢な洋館。 謎めたい住人たち。 ひとり、またひとり―不可思議極まりない状況で起こる連続殺人の犯人は。 館シリーズ番外編。 雪に閉ざされた山荘もの。 幻想的で霧に包まれた殺人劇がたまりませんねー。 雪と血のコントラストって唯美。
1989「殺人方程式 切断された死体の問題」★★☆☆☆

首なし死体に翼が!? 鮎川哲也氏も絶賛した傑作本格! 新興宗教団体の教主が殺された。 儀式のために籠もっていた神殿から姿を消し、 頭部と左腕を切断された死体となって発見されたのだ。 厳重な監視の目をかいくぐり、いかにして不可能犯罪は行われたのか。 2ヵ月前、前教主が遂げた奇怪な死との関連は? 真っ向勝負で読者に挑戦する、本格ミステリの会心作! 殺人方程式シリーズ第1弾。 動機にウエイトを置いてるんですかねー。 んー、記憶に残らない……。 こっち側が双子なのはちょっとおもしろい。
1995「鳴風荘事件 殺人方程式供★★☆☆☆

六年半前の月蝕の夜、美島夕海の姉・紗月が惨殺された! ―夫の明日香井叶ではなく、双子の兄・響を伴い、鳴風荘を訪れた深雪。 再会した友人たちの中には、死んだ姉そっくりに変貌した夕海の姿が…。 その夜、再び不可解な殺人事件が勃発する! 犯人は何故、死体の髪を切って持ち去ったのか!? 著者が初めて「読者への挑戦」を付した長編本格推理の傑作。 殺人方程式シリーズ第2弾。 タイトルにもう少し気を使って欲しい(^^; シリーズは館だけで充分ですよ?(w
1999「どんどん橋、落ちた」★★★☆☆

究極のフーダニットか、袋小路への道標か。 ミステリ作家・綾辻行人のもとに持ち込まれる難事件の数々! 落ちた「どんどん橋」の向こう側で、 殺人はいかにして行なわれたのか?(表題作) "明るく平和な"あの一家を次々と不幸が襲い、 ついに最悪の犠牲者が…(「伊園家の崩壊」)。 ほか、全五編。 本格ミステリの現在と未来を問う、超難問"犯人当て小説"傑作集。 〜目次〜 どんどん橋、落ちた ぼうぼう森、燃えた フェラーリは見ていた 伊園家の崩壊 意外な犯人 なんかユッキーの素な感じがしますねー。内輪ネタ多し。 ゆったり気楽に遊びで書いたような作品集(実際は違うでしょうが だから気張って読むと失敗します(w
1990「殺人鬼」★★★☆☆

夏期合宿のため双葉山を訪れた親睦団体「TCメンバーズ」の一行。 人里離れた山中での楽しいサマーキャンプは、 突如出現した殺人鬼によって、阿鼻叫喚の地獄と化した。 次々と殺されてゆく仲間たち… 手足が切断され、眼球が抉りだされ、生首は宙を舞う。 血塗れの殺戮はいつまで続くのか。殺人鬼の正体は。 驚愕の大トリックが仕掛けられた、史上初の新本格スプラッタ・ホラー。 殺人鬼シリーズ第1弾。 スプラッタミステリ。 ひたすらグロい。血みどろ。 まあ、物理的なグロさなので私的には結構 平気だったり。 心理的なグロさだとすぐ数日間は落ち込むので(ヘタレw
1993「殺人鬼2 逆襲篇」★★★☆☆

あいつはやはり生きていた! 双葉山中に潜むあの殺人鬼が、麓の街に姿を現わしたのだ。 凄惨きわまりない殺戮の狂宴が、いま再び始まる。 他人の"目"になる不思議な能力を持った少年・真実哉との対決の行方は? そして明かされる、驚くべきその正体とは…。 ミステリー界に一大衝撃をもたらした、新本格スプラッタ・ホラーの第二弾! あなたはこの恐怖に耐えられるか。 殺人鬼シリーズ第2弾。 輪をかけてグロい。グチャグチャ。 これだけ王道なのも珍しいですねー。
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