坂東 眞砂子 (ばんどう まさこ)
1958.3.30〜
高知県高岡郡佐川町生まれ。
土佐高等学校、奈良女子大学家政学部住居学科卒業。
イタリア・ミラノ工科大学に2年間留学。
イタリアから帰国後はフリーライターを経て、
ジュヴナイル小説で作家としてとしてデビュー。
「死」と「性」を主題とした作品が特徴。
第1回ノンノ・ノンフィクション賞受賞。
1982年「ミルクでお よいだミルクひめ」で第7回毎日童話新人賞優秀賞。
1994年「蟲」で第1回日本ホラー小説大賞佳作。
1996年「桜雨」で第3回島清恋愛文学賞。
同年「山妣」で第116回直木賞。
2002年「曼荼羅道」で第15回柴田錬三郎賞。▼BACK▼ ▽TOP▽
1994「蟲」★★★☆☆
めぐみは平凡な主婦として隠やかな日々を送っていた。 ある夜、夫が古い石の器を持って帰宅。 富士川のほとりで捨ったというその器には「常世虫」と彫られていた。 その時から彼女は奇怪な夢や超常現象に悩まされ始める。 そしてある日、夫の体から巨大な緑色の虫が這い出るのを目撃してしまった。 深まる謎は、古代の俗信仰「常世神」へと遡ってゆく…。 日本人の心の底に眠る恐怖を鮮烈なイメージで呼び起こす秀作。 ホラー。 建設会社の社員が拾った石器に付いていた卵。 それに"侵食"されていくその妻。 運び方がうまいね、リズム感がいいんだな。 梗概もなかなか壮大です、綺麗です、後半はもうホラーじゃない(w