東野 圭吾 (ひがしの けいご)
1958〜
大阪市生まれ。
大阪府立大学卒。
日本電装に勤務していた1985年「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。
1999年「秘密」で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。
2006年「容疑者Xの献身」で第6回本格ミステリ大賞(小説部門)、
第134回直木賞を受賞。
超参考
1985「放課後」★★★★☆
校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。 先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、 先生をナンパするアーチェリー部の主将――犯人候補は続々登場する。 そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。 ミステリ。 学園青春もの好きにはたまんない(;´Д`) ミステリの方も上質、密室とたたみかける観衆殺人がラブ。 動機がチープといわれようがラブ。
1986「白馬山荘殺人事件」★★★☆☆
1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して 自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、 新友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。 マザー・グースの唄に秘められた謎。 ペンションに隠された過去とは? 暗号と密室トリックの謎に挑む、気鋭の本格推理力作。 普通の良質ミステリ。 取り立てて特出した部分はないかなっと。 彼は本格臭はしないんですけどね、小説として秀でてるから。
1987「11文字の殺人」★★★☆☆
「気が小さいのさ」あたしが覚えている彼の最後の言葉だ。 あたしの恋人が殺された。彼は最近「狙われている」と怯えていた。 そして、彼の遺品の中から、大切な資料が盗まれた。 女流推理作家のあたしは、編集者の冬子とともに真相を追う。 しかし彼を接点に、次々と人が殺されて…。サスペンス溢れる本格推理力作。 普通の良質ミステリ。 取り立てて特出した部分はないかなっと。 これも本格なのか…
1989「十字屋敷のピエロ」★★★☆☆
ぼくはピエロの人形だ。人形だから動けない。しゃべることもできない。 殺人者は安心してぼくの前で凶行を繰り返す。 もし、そのぼくが読者のあなたにだけ、目撃したことを語れるならば… しかもドンデン返しがあって真犯人がいる。 普通の良質ミステリ。 取り立てて特出した部分はないかなっと。 ピエロ視点の必要性が薄い…
1990「犯人のいない殺人の夜」★★★☆☆
親友が死んだ。枯れ葉のように校舎の屋上からひらひら落ちて。 刑事たちが自殺の可能性を考えていることは俺にもわかった。 しかし…。高校を舞台にした好短編「小さな故意の物語」。 犯人がいないのに殺人があった。でも犯人はいる…。 さまざまな欲望が交錯した一夜の殺人事件を描いた表題作。 人間心理のドラマと、ミステリーの醍醐味を味わう傑作七編。 ミステリ。短編集。 読後感がスッキリしない。 内容が悪いからではなく、それを狙ってるんでしょうねー。 鬱ミス万歳。ビバ忖度。殺しの支度。命の洗濯。
1990「仮面山荘殺人事件」★★★☆☆
8人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。 外部との連絡を断たれた8人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。 恐怖と緊張が高まる中、ついに1人が殺される。 だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。 7人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった……。 普通の良質ミステリ。 取り立てて特出した部分はないかなっと。 梗概だけ見ると鼻血出ますけど(w
1991「変身」★★☆☆☆
世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運目の悪戯! 脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇。 平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。 そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。 それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、 手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。 自己崩壊の恐怖に駆られた純一は 自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。 SF。 どうしたって某ネズミの名作とオーバーラップしますわな。 軍配はいうまでもない(w ベクトルが違いますけどねー。
1991「回廊亭の殺人」★★☆☆☆
一代で財を成した一ケ原高顕が死んだ。 妻子を持たない高顕の莫大な財産の相続にあたり、 彼の遺言状が一族の前で公開されることになった。 公開場所は旅館"回廊亭"。 一族の他には、菊代という老婆が招待されていた。 だが、菊代の真の目的は、 半年前に回廊亭で起きた心中事件の真相を探ることだった…。 その夜、第一の殺人が。 普通の良質ミステリ。 取り立てて特出した部分はないかなっと。 主人公が恣意的に思える…
1991「天使の耳」★★★☆☆
深夜の交差点で衝突事故が発生。信号を無視したのはどちらの車か。 死んだドライバーの妹が同乗していたが、少女は目が不自由だった。 しかし、彼女は交通警察官も経験したことがないような 驚くべき方法で兄の正当性を証明した。 日常起こりうる交通事故がもたらす 人々の運命の急転を活写した連作ミステリー。 ミステリ。短編集。6話収録。 すべて交通事故が題材。 いつも磐石ですねー、ヒットメーカーの掟。
1992「ある閉ざされた雪の山荘で」★★★☆☆
1度限りの大トリック! たった1度の大トリック!劇中の殺人は真実か? 俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。 早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、 オーディションに合格した男女7名。 これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。 だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、 彼らの間に疑惑が生まれた。 はたしてこれは本当に芝居なのか?驚愕の終幕が読者を待っている! 普通の良質ミステリ。 取り立てて特出した部分はないかなっと。 雪に閉ざされた山荘ものは無条件で好き♪ タイトルだけで歓喜の涙(w 単純に終結しないのも魅力。
1993「分身」★★★☆☆
私にそっくりな人がもう一人いる。 あたしにそっくりな人が、もうひとり。 札幌で育った女子大生・氏家鞠子。 東京で育った女子大生・小林双葉。宿命の二人を祝福するのは、誰か。 ジャンルはなんだ、サスペンスでいいのかな。 SFってほどでもないやな。 色は綺麗だけど絵はまあまあ。深みがあってもコクはまあまあ。
1994「むかし僕が死んだ家」★★★★☆
「あたしは幼い頃の思い出が全然ないの」。 7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、 私は彼女と「幻の家」を訪れた。 それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ 異国調の白い小さな家だった。 そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは……。 ミステリ。 ああ、東野圭吾だなあ、って作品。 この手の描かせたら右に出るものはいませんよ、たまにしか(w
1996「名探偵の掟」★★★☆☆
完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。 フーダニットからハウダニットまで、 12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。 すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、 恐るべき「ミステリ界の謎」とは? 本格推理の様々な"お約束"を破った、 業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。 ユーモアミステリ。短編集。 とにかく"ミステリ"を皮肉った作品揃い。 ミステリが大好きなんでしょうな、作者は(w ゆえに善良な初心者には面白さは伝わらないかも。
1996「どちらかが彼女を殺した」★★★★☆
最愛の妹が偽装を施され殺害された。 愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の"現場検証"の結果、 容疑者を二人に絞り込む。 一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。 妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、 その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か? 究極の「推理」小説。 ミステリ。リドル。 犯人当てを読者にさせる作品。 ロジックより「悲鳴」と「絶叫」がポイントだったり(w これはあらゆる世帯にお薦めですよー。
1996「悪意」★★★☆☆
人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。 第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。 犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、 逮捕された犯人が決して語らない動機とは。 人はなぜ、人を殺すのか。 超一流のフー&ホワイダニットによって ミステリの本質を深く掘り下げた東野文学の最高峰。 ミステリ。 タイトルにするほど感じられず… この作家ならもっとできるだろうと勝手に決定。▼BACK▼ ▽TOP▽
1998「秘密」★★★★★
妻と小学五年生を乗せたバスが崖から転落。 妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、 死んだ筈の妻だった──。 変格ミステリ。 あうう、最悪。いい意味で最悪。 これぞ東野圭吾の真髄。アンチカタルシスの極み。 トラウマをありがとう(;´Д`)