島田 荘司 (しまだ そうじ)

1948.10.12〜
広島県福山市生まれ。
武蔵野美術大学卒。
1981年、名探偵・御手洗潔が活躍する本格推理「占星術殺人事件」でデビュー。
近年は「秋好事件」「三浦和義事件」など死刑や冤罪に関する著書も特徴。
新本格のプロデューサーでもある。

OHP
超参考
1981「占星術殺人事件」★★★★★

怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。 その内容は、6人の処女から肉体各部をとり、 星座に合わせて新しい人体を合成する、というもの。 画家は密室で殺された。 そして1カ月後には、6人の若い女性が行方不明のあげく バラバラ死体となって…。 奇想天外の構想、トリックで名探偵御手洗潔をデビューさせた、衝撃的傑作。 御手洗潔シリーズ第1弾。本格ミステリ(以下略) 内容ですが、とにかくぶっ飛んでます。凄すぎた。 序盤こそスローテンポで退屈ですけど、 トリックも探偵も魅力的すぎます。御託ぬきで必読。 社会派優勢時代、(のちに)本格復活の金字塔。
1982「斜め屋敷の犯罪」★★★★
北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。 「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、 主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、 奇怪な密室殺人が起きる。 招かれた人々の狂乱する中で、またもや次の惨劇が…。 御手洗潔シリーズ第2弾。 これまた大仕掛けです。放埒な御手洗くんも最高に楽しい。 でも足跡ってあんなやり方で警察を誤魔化せますかね? っていうかそれ以上に指摘された犯人のセリフで萎え。 あれはヒドいよ、バイオレンスノベルだよ、それまでがかなり良かっただけに。 でもやっぱり傑作ですけどねー、記憶も褪せないし。
1988「異邦の騎士」★★★☆☆

失われた過去の記憶が浮かび上がるにつれ、 男はその断片的“事実”に戦慄する。 自分は本当に愛する妻子を殺した男なのか? そしていま若い女との幸せな生活にしのび寄る新たな魔手。 記憶喪失の男を翻弄する怪事の背景は? 蟻地獄にも似た罠から男は逃げられるか? 御手洗潔シリーズ第3弾。 んー、感動しきれなかった… 御手洗くんも懦弱でおとなしめだしなあ。 これはいきなり読まないほうがよろしいですよ。
1990「暗闇坂の人喰いの木」★★★☆☆

さらし首の名所暗闇坂にそそり立つ樹齢2千年の大楠。 この巨木が次々に人間を呑み込んだ? 近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とはなにか? 信じられぬ怪事件の数々に名探偵御手洗潔が挑戦する。 だが真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨をきわめた。 御手洗潔シリーズ第4弾。 怪談じみたミステリ大好き。 これがピークだったり(^^; だんだん澆薄になってくのよね。 レオナたん初登場。
1991「水晶のピラミッド」★★★☆☆

エジプト・ギザの大ピラミッドを 原寸大で再現したピラミッドで起こる怪事。 冥府の使者アヌビスが5000年の時空を超えて突然蘇り 、 空中30メートルの密室で男が溺死を遂げる。 御手洗潔シリーズ第5弾。 スケールがとにかく大きい、時間的にも空間的にも。 そして御手洗くんはもはや別人(w レオナの扱いとかいいよなあ。
1992「眩暈」★★★☆☆

切断した男女が合成され両性具有者となって蘇る。 窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。 『占星術殺人事件』を愛読する青年が書きのこした 戦慄の日記がさし示すものは何か。 醜悪な現実世界に奇想の作者が驚天動地のトリックの矢を放つ。 御手洗潔シリーズ第6弾。 トリックに曰くがある作品。 無駄に疲れる(w いないと思うけど「占星術」が未読なら読まない方が安全。
1987「御手洗潔の挨拶」★★★★
嵐の夜、マンションの11階から姿を消した男が、 13分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。 しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、 その首には絞殺の痕もついていた。 男は殺されるために謎の移動をしたのか? 奇想天外とみえるトリックを秘めた4つの事件に名探偵御手洗潔が挑む名作。 御手洗潔シリーズ。短編集。4話収録。 初期の方なのでまだ御手洗くんハジけてます。 普通に良作揃いかと。でも大トリックの長編の方が合ってるね。 でも数字錠はあまりにヒドすぎて引っくり返った記憶があるな。 今思えば逆トリックだったのかなあ。 コーヒーとかは好き♪
1990「御手洗潔のダンス」★★★☆☆

人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、 4階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。 そして4日目、彼は地上20メートルの電線上で死体となっていた。 しかも黒い背広姿、両腕を大きく拡げ、正に空飛ぶポーズで! 画家に何が起きたのか?名探偵御手洗潔が奇想の中で躍動する快作集。 御手洗潔シリーズ。短編集。4話収録。 これまた普通に良作揃いかと。 っていうかこの本、落丁だったんですよ。珍しい〜。
1984「寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁」★★★☆☆

吉敷シリーズ第1弾。トラベルミステリ。 吉敷…地味だあ。トラベル要素も土地鑑ないから疲れる。 このシリーズも色々と読んだけど覚えてないもん(^^; タイトルが被覆でややこしい。 「出雲伝説7/8の殺人」だの「北の夕鶴2/3の殺人」だの。 トラミス属性なしと自認。 でもまあ、大ハズレはなかったですけどねー。 「奇想、天を動かす」は唯一かなり覚えてますが、素敵(^^)
1988「毒を売る女」★★☆☆☆

夫に性病をうつされ、それが不治の病いと知ったとき、若妻は狂った。 大道寺靖子は、秘密を打ち明けていた友人とその家族に対して、 次々と鬼気迫る接触をはじめ…(毒を売る女)。 "糸ノコとジグザグ"という風変わりな名のカフェ・バー。 だが、店名の由来には、戦慄すべき秘密が…(糸ノコとジグザグ)。 本格推理の旗手が精選した、サスペンス&トリックの自信作。 短編集。8話収録。 とにかく表題作のえげつなさが光ります。あれは強烈。 っていうか、それ以外は記憶にない(w; 「踊る手なが猿」もかじった…よなぁ…?('A`)
1985「殺人ダイヤルを捜せ」★★☆☆☆

綾子は商社の電話交換手である。 夜の退屈しのぎに女友達からそそのかされて、 テレフォン・セックスを始めた。 そしてある夜、ダイヤルをまわしたとたん、 耳に入ったその声!綾子がその番号の持ち主を知ったとたん、 事態は恐ろしい方向へとすすみ、彼女をがんじがらめに…。 鬼才が都市の恐怖、人間の弱点を衝撃的に描いたサスペンス秀作。 テーマが見切れない。 鬼才・島田 荘司ともあろうものが何をしたかったのかと。 社会派の原形なのかしらん。 えちぃからいいけど(w
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