都筑 道夫 (つづき みちお)

1929.7.6〜2003.11.27
東京都文京区生まれ。
早稲田実業学校中退。
1961年、初の長編推理「やぶにらみの時計」を刊行。
11冊を数える「なめくじ長屋」など、シリーズ・キャラクターものが多い。
小説の著書多数のほか「黄色い部屋はいかに改装されたか?」に代表される評論、
キャノン「酔いどれ探偵街を行く」などの翻訳分野でも活躍。
2001年『推理作家の出来るまで』で
第54回日本推理作家協会賞評論その他の部門受賞。
本名:松岡巌

超参考
1962「誘拐作戦」★★★★
失敬したフォルクスワーゲンに乗り込んだ四人と おんぼろフォードの主が、京葉道路で拾った女で一儲けしようと、 伸るか反るかの誘作戦をぶち上げた! ワーゲンを無断借用された私立探偵が事件の関係者として登場、 捜査官の向こうを張って局面を更に掻き回す……。 章を交互に書き進める二人の語り手捜しなど、趣向満載の本格探偵小説。 倒叙ミステリ。 いわずともわかるでしょうが誘拐ものです。 惰性のコメディ色が強いですが、 シックジョーク(ブラックユーモア)が利いたクライムノベルでもあります。 悪党どもの会話がスタイリッシュで海外作品のよう。 ストーリーが何重にも折り重なってるし、 これだけ趣向を凝らした力作は頭が下がりますよ。 しかし素人が執筆した設定のせいか、 西京ばりに読点が氾濫してるのは やりすぎなような(w
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