若竹 七海 (わかたけ ななみ) 
1963〜
東京都生まれ。
立教大学文学部史学科卒。
大学卒業後5年間のOL生活の後、
1991年「ぼくのミステリな日常」でデビュー。
「夏の果て」(93年、改題「閉ざされた夏」)で
第38回江戸川乱歩賞最終候補に。
作風はユーモラスでありながら毒の苦味がある。
夫は評論家の小山正。
一戸建てを二人でシェア、料理さえ作れば家賃はタダ。 そんなおいしい話を見逃す手はない―。 というわけで、気はいいけれど変わり者のお嬢様・銀子さんの家に 居候することになった私・岡村柊子、27歳。 しかし、引っ越し早々、幽霊は出るわ、 ゴミ捨て場の死体騒動に巻き込まれるわ…なぜかトラブルが続発。 郊外の平凡な住宅地を舞台に、 愛すべき、ちょっと奇妙な隣人たちが起こす事件を描くミステリ短編集。 目次 あなただけを見つめる サンタクロースのせいにしよう 死を言うなかれ 犬の足跡 虚構通信(フィクション・コール) 空飛ぶマコト 子どものけんか 日常ミステリ。短編集。7話収録。 女流作家さんだけあってさばさばアットホーム。 血生臭いのばかりで疲れたら こういう癒しミステリは重宝します。▼BACK▼ ▽TOP▽
海に臨むヴィラ・マグノリア。 その空き家になった一棟で、死体が発見された。 ヴィラの住人は一癖ある人ばかりで、 担当刑事達は聞き込み一つにてんてこ舞い。 捜査に手間取るうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生! 二つの事件のつながりはどこに? 住人達の素顔も次第に明らかになって――。 粒よりユーモアをちりばめたコージー・ミステリーの快作! コージーミステリ。 舞台は海に面した邸宅十棟が並ぶヴィラ・マグノリア。 そこに暮らすのは厄介な住人たちばかり。 そして事件は起きる。 密室状態の空き家で顔と指がつぶされたなぞの死体が発見される―― 密室ものと受け取ると、破綻。 作者がフーダニットと明言しているのでようがす。 んでも、さほどロジカルでもないので、微妙なことろ。 いや、がんばりすぎたですよ、そろって一癖ありすぎ。 コージーと割り切れればもっと評価は上がることでしょう。