豆探偵の冒険と推理! 少年少女に夢を贈る世界のベストセラー! 〈口絵・挿絵入〉
The Brack Dog Mystery 1941 

「黒い犬の秘密」西脇順三郎訳 (HM文庫)
小さな村エデンボロに住んでいるジュナと
スコッチ・テリアのチャンプは大の仲よしだった。
もうすぐ犬小屋もでき上るし、今日は釣りにも行けるし――
町まで買物に行ったジュナたちは、店を出たとたん、
銀行から出てくる拳銃をもった二人組にでくわしてしまった。
チャンプが一人の男に飛びかかった。
だが、ズボンがさけたその瞬間、男たちは車で逃げ去ってしまった。
偶然目撃したことから、銀行強盗事件に巻きこまれていくジュナとチャンプ!
エラリイ・クイーンが世界の子供たちのために書きおろした
冒険と謎の<ジュナの冒険>シリーズ第一弾

登場人物

ジュナ…………………………主人公の少年
チャンプ………………………ジュナの愛犬
アニー・エラリイ……………ジュナのおば
トミー・ウィリアムズ………ジュナの親友
ジョージ・ブーツ……………大工
エディー・ストリッカー……ブーツのおい
ウィリス・ピンドラー………雑貨屋。郵便局長
クララベル・スミス…………ピンドラーのめい
レス(レスター)・セッド……森の小屋に住む男
モリソン………………………セッドの友だち
クラックリ警部………………署長

田舎の小さな村エデンボロに住んでいる12歳の少年ジュナ。
親友トミーと愛犬チャンプをつれて、
釣り道具を買いに隣町のクリントンへ。
そこでジュナは銀行強盗を目撃した!
警察のぬかりない追跡によってすぐに解決に思えたが、
犯人たちはどこかへ逃走してしまった。
なっとくのいかないジュナは探偵をはじめ、
じょじょに真相へ近づくが……。

少年少女向けですが、
クイーン監修だけあって大人でもたのしいです。
――私がいってもいまいち説得力に欠けるけど(^^;
田舎が舞台なのでそぼくな人物たちもなごむですよ。

ジュナはアニーおばさんとふたりで暮らしているのですが
姓がエラリイなんですねえ、クイーンではなく。
まあ、だからなにさっていう感じですけど(´Д⊂

ともかく、礼儀正しいジュナの探偵はほほ笑ましいです。
――エラリイも少しは見習えよ(w
The Golden Eagel Mystery 1942 

「金色の鷲の秘密」内村直也訳 (HM文庫)
「金色のわしの秘密」亀山竜樹訳 (講談社)
ジュナは愛犬チャンプをつれて、
はるばるストーニー・ハーバーへやって来た。
ここに住んでいるパティおばさんに何か心配ごとがあるらしい。
それを探り出して、おばさんを助けるのがジュナの役目だ。
空は青く、どの家にも花が植えてある平和そうな町。
おばさんが何かに悩んでいるなんて、とても信じられない。
しかし、チャンプが屋根裏部屋から鳥の爪がついた
卵のような奇妙な石を見つけ出したことから、
ジュナはふしぎな事件に巻きこまれてしまった。
おばさんの家に代々つたわる金色の鷲の卵をめぐる謎とは?
ジュナの冒険シリーズ第二弾。

登場人物

ジュナ………………………主人公の少年
チャンプ……………………ジュナの愛犬
アニー・エラリイ…………ジュナのおば
パティ・タブス……………アニーの友だち
ビリー・レックレス………ジュナの友だち
エミイ・ローリー…………ビリーのいとこ
レックレス船長……………ビリーの父
ハーヴェイ・ボーネット
ハリー・ボーネット(間抜け(ボーンヘッド))
……兄弟の若者
パティーナ…………………ホテルの泊り客 プリムローズ………………ホテルの雑用をしている人 ステップトウ………………魚屋 ホールダー…………………医師 ジャクソン…………………漁師 フィニー・トルーラヴ……雑貨屋
ジュナはアニーおばさんの友人のパティおばさんをたずねて、 臨海の町ストーニー・ハーバーへやってきた。 はじめての町、そしてはじめての海にジュナは興味津々。 一方でパティおばさんにはなにか秘密があるらしく、 ジュナのまわりでもタマゴに関するふしぎなできごとが相ついで発生。 どうやらパティおばさんの過去にこのなぞの発端があるらしい。 隠された海の財宝の影も見えかくれし、ジュナの冒険がはじまる! 今回は冒険小説ですね。 まぶしい太陽と青い海の舞台で、 船で島嶼にわたったり、宝さがしをしたり気持ちいい。 ジュナも最後の解決編でしっかり探偵しています。 ――最後だけってのは悪いクセでもありますが(w 前作からそうだったけど、アメリカ的な挿絵もあります。 無意味に顔の線(しわ)がリアルなあれね(w のっぺりしたアジア人にはほりの深い連中の絵は難渋っ。
The Green Turtle Mystery 1944 

「緑色の亀の秘密」中村保男訳 (HM文庫)
ジュナはふとしたことで、
親切な新聞記者のファーロングさんと知り合った。
ところがそのファーロングさんの新聞社に
ある男が奇妙な幽霊屋敷の話を持ちこんできた。
町のまん中のあき家で、夜な夜な怪しいもの音がするというのだ。
そんなばかな……
好奇心に燃えるジュナは友だちのベンとさっそく調査に出かけた。
すると、人のいないはずの屋敷の窓から明かりがもれているではないか!
しかも思いきってドアをノックすると、
見知らぬ少女が、すっと顔を出した……
ジュナとベンはいちもくさんにかけ出して、
ファーロングさんの助けを求めた!

登場人物

ジュナ……………………………………主人公の少年
チャンプ…………………………………ジュナの愛犬
ベン(ベンジャミン)・フランクリン…ジュナの友だち
ソッカー・ファーロング………………新聞記者
オービル・P・ファーキンズ…………不動産屋
キャナヴァン……………………………編集長
サーンチェス……………………………パン屋
マリア……………………………………サーンチェスの娘
ジョーンズ………………………………青年
アニー・エラリイ………………………ジュナのおば
ジュニバー・シルヴァネイルズ………アニーの姉
サンデイ・マックハッチェット………秘密検察局員
36 46 70 73 "77" 98 134 220 "249"
公園で靴磨きをしていたジュナは新聞記者のファーロングと
その新聞社で原稿運びをしているベンと知りあった。
ベンはちいさな緑亀のウォーターベリイを持ち歩いており、
ジュナはあとでよく見せてもらう約束をする。
その一時間後、新聞社に不動産屋がやってきて、
管理する屋敷のひとつに幽霊が出て借り手がつかずこまっているので、
退治してくれる人を探してくれと頼みこんだ。
ファーロングは本気で相手にしなかったが、
緑亀をたっぷり観察したジュナは夜の帰り道、
その屋敷のなかで明かりがゆれうごいているのを見つけ、
おそるおそる玄関のドアをノックしてみると……。

タイトルは「緑色の鸚鵡の秘密」でもいけそうな。
幽霊屋敷ともうひとつの事件がまじりあう物語。
チャンプったらずいぶん"おしゃべり"になったのね。

ベンジャミン・フランクリンは
アメリカの100ドル紙幣に肖像が描かれるほどの人物ですが、
本書の同名の少年も作中で暦ごとに一言披露、
これが妙に味わいがあっておもしろいんです。
77ページの挿絵、電話をかけているジュナを
ガン見する横顔もシュールですばらしい(w
The Red Chipmunk Mystery 1946 

「赤いリスの秘密」中村能三訳 (HM文庫)
「赤いりすの秘密」亀山竜樹訳 (講談社)
チャンプが逃げだしてしまったおかげでジュナは汽車に乗り遅れてしまった。
おまけに財布まで落してしまい無一文。
しかたなく歩き始めたジュナは、すぐに一人の少年と仲よくなった。
再び二人が歩き始めると今度は馬車で旅している
愉快なおじいさんと少女に出会った。
彼らはすっかり意気投合してしまい、いっしょに旅を続けることになった。
歌を歌ったり仕事をしたり、楽しい毎日だったが……
ある日、二人の男が馬車のまわりをうろつき始めるや
雲行きが怪しくなってきた。
楽しい旅から一転して事件に巻きこまれたジュナとチャンプの活躍!

登場人物

ジュナ…………………………………主人公の少年
チャンプ………………………………ジュナの愛犬
ベン・フランクリン…………………ジュナの友だち
ソッカー・ファーロング……………新聞記者
バディ・ターナー……………………ジュナの新しい友だち
アニー・エラリイ……………………ジュナのおば
ウィリス・ピンドラー………………雑貨屋。郵便局長
クララ・ピンドラー…………………ウィリスの妻
クララベル・スミス…………………ウィリスのめい
ジョージ・ブーツ……………………大工
ミセス・エルヴィラ・ヒル…………バディのおばあさん
ジェームズ・ケンパー(シザーズ)…村の老人
ジョーン・ケンパー…………………シザーズのまご
マイク・トロンボーニ………………クリフトン・ヴァレイの靴屋
ムーン
ルーイ
………………………………ミセス・ヒルの使用人
エド・ハーリー………………………クリフトン・ヴァレイの巡査 ピエール・ドゥーモン………………フランス人の農夫 キャノンボール・マギンティ………騎馬警官 シートン………………………………特派警官隊の警部補 キャナヴァン…………………………編集長 サンデイ・マックハッチェット……秘密検察局員 チャーリー……………………………汽車の手荷物係 アダモ,ブランカ,クラリッサ,ドミニコ,ユスタシオ, フィリッピナ,ジョット,スクラモ…マイクの子供
ベンたちに別れを告げ、汽車でエデンボロへ帰ることになったジュナ。 途中、乗換駅で停車したときにチャンプが猫を追いかけ逃げだし、 それをジュナが追う間に汽車は発車してまう。 切符を買い直そうとするも財布を落としてしまったらしい。 しかたなくヒッチハイクでエデンボロを目指すことにしたジュナは 道中、赤毛のバディと知りあい、 さらに幌馬車に乗ったシザーズとジョーンと旅をすることに。 しかし馬車の周りをうろつくあやしいふたりの男が現れ―― タイトルは「灰色の老馬の秘密」のほうがよさそうな。 シマリスの巣に関する習性もポイントだけど、 ブレイド(馬名)のほうがよっぽど事件の核心だし。 全体的に音楽があふれている牧歌的作品。 犯人はジュブナイルらしからぬ凶悪さですがっ。
The Brown Fox Mystery 1948 

「茶色い狐の秘密」福原麟太郎訳 (HM文庫)
わたしたちは避暑に行くのよ!
アニーおばさんに言われて、ジュナも友だちのトミーも大よろこび。
一行は勇んで、女友だちクララベルのいるシルヴァー湖へ出発した。
行った先には、クララベルはもちろん、
とても親切なおじさんベン船長もみんなを待っていた。
来るときにもらった立派な釣り道具で、毎日魚釣りもできる。
ジュナの休暇はバラ色に見えたのだが……
湖の岸にある古い貯氷庫に怪しい男たちの姿を見たのが事の起こりだった。
仲よしのベン船長の船が原因不明の火事に会い、
やがて、アニーおばさんがどこへともなく失踪してしまったのだ!

登場人物

ジュナ…………………………………主人公の少年
チャンプ………………………………ジュナの愛犬
トミー・ウィリアムズ………………ジュナの親友
アニー・エラリイ……………………ジュナのおば
ウィリス・ピンドラー………………雑貨屋。郵便局長
クララベル・スミス…………………ピンドラーのめい
マーサ・スミス………………………クララベルの母
ベン船長………………………………モーターボートの持ち主
スキャタリ……………………………雑貨屋の主人
ウィニ…………………………………雑貨屋の店員
レム(レイム)・ブレイン……………魚釣りの男
ジョーンズ
ボールドウィン
…………………………レムの仲間
アンディ
ドン
ベッツィ
………………………………マッケルヴィ家の子供
ソッカー・ファーロング……………新聞記者 サンデイ・マックハッチェット……秘密検察局員
夏休み。ジュナとトミーとチャンプはエデンボロの 魚のすくないロスト池でボート釣りをしていたが結果は振るわず。 帰路につくと、チャンプが疾走する狐とそれを追う猟犬を見つけ大興奮。 ジュナとトミーも猟犬をみごとに撒いた狐の賢さに仰天。 興奮しお腹をすかせて家に帰ると、アニーおばさんからうれしい知らせが! いろんな種類の魚がたくさんいるシルヴァー湖をのぞむ 湖畔の町レイクヴィルで避暑をするというのだ。 こうして出発した一行は湖で運送業をしているベン船長と知りあい、 本格的に釣りのいろはを教えてもらうことに。 そんなたのしいある日、事件は起こった。 湖の北にある旧貯氷庫で怪しげな男たちのすがたを目撃した矢先、 ベン船長のモーターボートが何者かに放火され炎上、 さらにそれ以来ようすがおかしかったアニーおばさんが “The quick brown fox jumps over the lazy dog.” という、なぞめいた伝言を残し失踪したのだ! 行方を心配するジュナは捜索をはじめるが―― 上の暗号“足の早い茶色い狐がなまけ者の犬をとびこえる”は アルファベットがすべて使用されているので、 英米のペン習字やタイプの練習によく使われているそうな。 今回はジュナだけが勇敢に活躍する一話。 トミー、というかチャンプがおいしいとこもっていくけど(w 釣り針に関する記述もやたら力が入っているのが特徴。 都筑道夫の解説に出てる推理問題がおもしろかった。 ■■■□□ 5つのトルコ帽のパズル。 赤い帽子が3つ、白い帽子が2つあります。 目かくしをした3人の人間に、 5つの帽子のうち、どれでもいいのでかぶらせます。 (あまった2つは見えないように除外) そして目かくしをはずし、自分以外のふたりの帽子の色から、 自分がかぶっている帽子の色を当てるにはどうすればいいか? 3人は、しばらくのあいだ、自分以外のふたりの頭を見ながら、考えます。 ようやくひとりが答え、みごとに正解。その推理とは? さて、みなさんはわかります?単純な問題ですよ! これは推理問題なんですよね、ロジックパズルというよりも。 ヒントはしばらくのあいだ考えている部分。 答えは――本書を読みましょう(w
とかいいつつ書いちゃうぞ。白が2つあればしばらく考えず誰かが即答できるはず、よって赤
The White Elephant Mystery 1950 

「白い象の秘密」石井桃子訳 (HM文庫)
リヴァートンの町に大サーカスがやってきた。
ジュナとトミーは大はしゃぎ。
ブーツさんのトラックに乗りこみ、二人はさっそくショー見物にでかけた。
サーカスの中はめずらしいものばかり――
テントづくり、トラにライオン、ヘビ使いに道化師。
そして、たちまち二人は、
ブランコのりの名人スピットファイアと大の仲よしになった。
ところが、ショーの最中、
そのスピットファイアが落ちて、地面にたたきつけられてしまった!
かけよるジュナに「白象」といい残し、彼は気を失う。
このなぞの言葉が、ジュナを大がかりなサギ事件に巻きこんだのだ!

登場人物

ジュナ………………………………主人公の少年
チャンプ……………………………ジュナの愛犬
トミー・ウィリアムズ……………ジュナの親友
アニー・エラリイ…………………ジュナのおば
ジョージ・ブーツ…………………大工
ソッカー・ファーロング…………新聞記者
キャナヴァン………………………編集長
キャノンボール・マギンティ……州警察の警官
ソニー・グラント…………………サーカスの持ち主
アルヴァー・グラント……………ソニーの父
トニー・チロ………………………ソニーの仲間
スピットファイア(ビル)・ピーターズ
ネッド・バロー
トリクシー・セラ            ……サーカス団の団員
ジョイ・ヘイベック
メリー・アンドリュース(ジョー・ケイシー)
ウェブスター………………………弁護士

ヒービー、ヘビー、ホビー、ホーリー、やっとな!
エデンボロの近所の町にサーカスがやってくる!
初めてのサーカスに浮き足立つジュナとトミーは
ブーツさんに連れられ見物に行くことになった。
到着しソッカーとキャノンボールに再会したジュナは
このサーカスに巣食ういかさま師どもの話を耳にする。
そこに空中曲芸師のスピットファイアが通りがかり、
紹介されたジュナたちと仲よくなった。
そしてついにショーの開演。
めくるめく幻想的な光景に目をうばわれるジュナとトミー。
しかし、空中ブランコの曲芸で事故が起きた。
宙に舞ったスピットファイアが
相手に受けとめられずに転落してしまったのだ。
夢中でかけよるジュナに彼は「白象」と
あえぎながらいい残し、気を失ってしまう。
はたしてその言葉の意味する秘密とは?

これは先代とスピットファイアがひどいと思うの。
どっちかがちょっと気を使うだけで済む問題だもの。
サーカス運営に関する記述や、
物語舞台としての喧騒くらいがうまみ成分かな。
The Yellow Cat Mystery 1952 

「黄色い猫の秘密」村岡花子訳 (HM文庫)
引越しした親友のトミーをたずねて、
ジュナははるばるフロリダのドルフィン海岸へ旅行した。
ジュナはそこで、おそろしく大きな、
ツートラーという黄色い猫と知り合いになる。
ところが、その猫が虫歯をなおしに歯医者へ行くというのだから、
まったく驚いた。
飼い主のおばあさんは、もと銀行の二階に診療室を持っていた
歯科医プルハム先生の未亡人なのだった。
プルハム先生は猫の歯もみてくれたので、
新しく来たハマー先生でもできるだろうというのだ。
だがジュナの見たところ、
黒いサングラスをかけたハマー先生の様子はどこか怪しい!

登場人物

ジュナ………………………………主人公の少年
チャンプ……………………………ジュナの愛犬
トミー・ウィリアムズ……………ジュナの親友
ボビー・ヘリック…………………トミーの友だち
ブルハム……………………………猫好きのおばあさん
ハマー先生…………………………歯科医
ホレス・ハミルトン………………銀行員
アマリリス…………………………ホレスの娘
アンデイ・ジャクソン……………船長
ペデロ・マルティノー……………漁夫
チャック・ニールソン……………レストランの主人
ソッカー・ファーロング…………新聞記者
アニー・エラリイ…………………ジュナのおば

去年フロリダへ引っ越しした親友トミーに
クリスマス休暇を利用し会いにきたジュナとチャンプ。
到着したジュナは待ちあわせまでの空いた時間で
付近を散歩をしていると、突然チャンプが走りだした。
あわてて追いかけると、そこでおおきい黄色い猫と
その飼い主であるブルハム夫人と出会うことに。
おどろいたことにその猫は虫歯になっており
治療をしに獣医ではなく歯科医へ行くという。
その役目を引きうけたジュナは翌朝、
さっそく猫を連れて歯医者におもむくが、
新しく赴任したハマー先生は激怒しながら治療を拒否してしまう。
しかたなく海岸へ遊びに行くことにしたジュナとトミーは
そこで不審な一隻の船を見つけ、
そのなぞを解きかけたジュナが行方不明になってしまった!

ジュナのピンチ度でいえばシリーズ屈指。
展開が急なのでミステリよりサスペンスよりかも。
ほとんどの真相情報を中盤で犯人がベラベラしゃべっちゃうし(^^;
どことなくムスカを思わせるな、この犯人(w
ホーサンプファット!
The Blue Herring Mystery 1954 

「青いにしんの秘密」大久保康雄訳 (HM文庫)
ある日、ジュナはアニーおばさんと一緒に
キャンデイおばさんのところへ遊びに行った。
キャンデイおばさんの曾祖父はむかし捕鯨船の船長だった人で、
壁にはモリやヤリがたくさん掛けてあった。
やがておばさんが見せてくれた船長の古い航海日誌は、
大いにジュナを楽しませてくれた。
だが、ページを繰っていたジュナは奇妙な言葉にぶつかる。何だろう?
つぎのページは破り捨てられているし、さっぱりわからなかった。
“青いにしんをあげてみろ”
と言い残して死んだ老船長が書いた謎の文章とは……
ジュナはついに暗号の解読に乗り出す!

登場人物

ジュナ………………………………主人公の少年
チャンプ……………………………ジュナの愛犬
ボビー・ヘリック…………………ジュナの友だち
アニー・エラリイ…………………ジュナのおば
キャンデイ・バーンズ……………アニーの隣人
オリン
ドラン
……………………………キャンデイの息子
ジョージ・ブーツ…………………大工 ペリー………………………………薬局の主人 カール・クルップ…………………ペリーにやとわれた男 ソッカー・ファーロング…………新聞記者 キャノンボール・マギンティ……保安官 スコット……………………………署長
17 24 34 95 116,8,9 134 176,7 188 197 203,4,6 217 4月14日、春休みの朝、今日はフロリダから友だちのボビーが ジュナの家に1週間滞在するためおとずれる日だ。 アニーおばさんは歓迎のアップルパイをこしらえようとするが 材料をきらしていたので隣人のキャンデイに借りることに。 そこであらたなミステリーがジュナを待ちかまえていた。 キャンデイおばさんの曾祖父ビークマンは捕鯨船の船長で、 壁には捕鯨道具のモリやヤリが飾られていた。 さらに航海日誌に書かれたなぞめいた文言、 船長が死の直前に言い残した 「青いにしんをあげてみろ」という言葉……。 午後になり、ボビーを迎えに駅に行き、合流したジュナは 博物館にするため準備中の船長が住んでいた家へ見学に。 そこで作業をしていたクルップ先生の言動がどうもあやしい。 ジュナとボビーは船長の秘密の解明にいどむ! レッドへリングを意識しているせいか、 けっこうミステリしてると思う一作。 隠された財宝(真珠)の要素、 船長のにしん(ヘリン)と鷺(ヘロン)の ダイイングメッセージもすんなりしてますし。 あとは犯人の行き当たりばったりっぷりと 大根役者ぶりをたのしみましょう(w
おまけ? ジュブナイルつながりでエピソード1つ。 某サイトさん……というと説明しにくいな、 ご存知「Aga-Search」さんの探偵エラリイのページなんですけど、 このページの右下に―― 【参考】「エラリイ・クイーンの世界」(早川書房)           名探偵コナン11巻(小学館) ――とあるんですね。 んで、同サイトのコナンくんのページを拝見したら "名探偵図鑑"の欄にエラリー・クイーンとあるので、 興味がわいて購入したみた。 いやいや、度肝を抜かれたぜ。 まさかカバー折り返しのみのミニコーナーだったとは(w 略歴がちょろっと書いてあるだけ。 巻末に何ページかあるのかなと勝手に想像してたも。 立ち読みしたくてもビニールでガードされてたしなぁ。 とりあえず蘭のお袋さんのセクシーマダムの(きさき)英理(えり)弁護士(37)が Qのもじりであることを学習しましたとさ。 めでたしめでたし――?
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