The Twelfth Juror
1984「十二人目の陪審員」★★★☆☆
人気TVキャスターのエドワード・カーンが妻殺しの容疑で告発された。
彼は強く犯行を否定したものの、数々の不利な情況証拠を前に、
なぜかいっさいの証言を拒否していた。
その心中にあるものとは?
そして、彼を裁く立場に立った陪審員たちの揺れ動く心が下した評決とは…。
英国推理作家協会賞ゴールド・ダガーを受賞した
緊迫感溢れる法延ミステリの傑作。
スタンダートな法延ミステリ。
や、ミステリといっていいんだろうか(^^;
あんまりなぞ的なものはないんですね。
かといってサスペンスってほどの緊迫感はお世辞にもないし。
人気TVキャスターが妻殺しの罪に問われていて、
その裁判のシーンがひたすら続くだけ。
タイトルの通り、陪審員たちに焦点があたってるのは
めずらしいっちゃめずらしいけど、それほど効果的でもなく。
テーマは「愛は良心に優先する」だそうです。
ラスト(真相)そのものの衝撃度は高めなんだろうけど、
被告人の態度からだれかをかばってる。考えられるのは娘だけ、と
容易に推測され、そのまんまというのは痛い。
この辺の対象者を増やしたらよかったんだけどな。
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