B・M・ギル (Barbara M. Gill)

1921〜
ウェールズ、アングルシー州生まれ。
教師や足病治療師(カイロポディスト)をしながら、
マーガレット・ブレイク名義で女性読者むけのロマンス小説を書き、
ミステリ第一作「Death Drop」でMWA賞最優秀長編賞にノミネート。
受賞は逃したが注目を浴び、
1985年「十二人目の陪審員」でCWAゴールド・ダガー賞を受賞。
ロマンチック・ノヴェリスト協会会員でもある。
    The Twelfth Juror
1984「十二人目の陪審員」★★★☆☆

人気TVキャスターのエドワード・カーンが妻殺しの容疑で告発された。 彼は強く犯行を否定したものの、数々の不利な情況証拠を前に、 なぜかいっさいの証言を拒否していた。 その心中にあるものとは? そして、彼を裁く立場に立った陪審員たちの揺れ動く心が下した評決とは…。 英国推理作家協会賞ゴールド・ダガーを受賞した 緊迫感溢れる法延ミステリの傑作。 スタンダートな法延ミステリ。 や、ミステリといっていいんだろうか(^^; あんまりなぞ的なものはないんですね。 かといってサスペンスってほどの緊迫感はお世辞にもないし。 人気TVキャスターが妻殺しの罪に問われていて、 その裁判のシーンがひたすら続くだけ。 タイトルの通り、陪審員たちに焦点があたってるのは めずらしいっちゃめずらしいけど、それほど効果的でもなく。 テーマは「愛は良心に優先する」だそうです。 ラスト(真相)そのものの衝撃度は高めなんだろうけど、 被告人の態度からだれかをかばってる。考えられるのは娘だけ、と 容易に推測され、そのまんまというのは痛い。 この辺の対象者を増やしたらよかったんだけどな。
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