Fletch
1974「フレッチ 殺人方程式」★★★★☆
「わたしを殺してくれ、報酬は2万ドル」
浜の麻薬汚染を潜入取材中のフレッチに"奇妙な仕事"がとびこんだ。
男は大富豪のアラン・スタンウィク。
浜で麻薬中毒のヒッピーにまじって暮らしているが、
フレッチはレッキとした記者。
スタンウィクの依頼は大いに彼の興味をそそった。
この大富豪は本当に癌で余命いくばくもないのか?
家族に多額の保険金を残してやるため、"他殺"の途を選んだのか?
記者魂を刺激されたフレッチは
スタンウィクの殺害を引きうけ、ひそかに調査を始めた。
その結果、予想にたがわず不審な事実が次々と浮かんできた。
同時に麻薬ルートの解明も意外な方向に進みはじめた――
鮮やかな結末、快適なテンポでMWA賞受賞の傑作推理。
フレッチ・シリーズ第1弾。
「わたしを殺してくれ」と若き大富豪アランに嘱託された、
海岸で麻薬ルートの潜入調査をしていた記者フレッチ。
アランは全身を癌に蝕まれ、余命数ヶ月と宣告されたという。
闘病の恐怖は避けたいが、自殺では保険金がおりないので、
フレッチにこの奇妙な依頼をしたのだ。
具体的な日時や方法、逃亡先まで提示するアランに興味を持った
フレッチはこの仕事を――表向き――受諾する。
裏ではさっそくアランの身辺調査を開始、
同時に麻薬ルートの解明にも手を抜かない。
やがて2つの事件は思わぬ形相を呈し――
軽妙な会話が中枢のサスペンス・ミステリ。
主人公の記者フレッチの好き嫌いで評価が決まる作品でしょう。
こいつが軽口ばかりたたいているやつで、
ブラックというか鬼畜っぽくもあるんだよなあ。
女相手でも無能と見るやお構いなしにボロクソにいうものな(w
2度の離婚歴があって一度は超絶な浮気、
一度は猫を7階から放り投げたという始末(^^;
私は最初はなじめなかったのですが、
後半あたりから波長があってきて妙に笑えるようになった。
物語の展開もなかなかどうして上出来ですし。
大忙しのラストといい、続編が気になります(w
〜フレッチ・シリーズ・リスト〜
フレッチ 殺人方程式 Fletch (1974)
フレッチ 死体のいる迷路 Confess, Fletch (1976)
殺意の迷宮 Fletch's Fortune (1978)
死者からのメッセージ Fletch and the Widow Bradley (1981)
フレッチ 死の演出 Fletch's Moxie (1982)
フレッチ 呪われた大統領選 Fletch and the Man Who (1983)
フレッチ 死霊のカーニバル Carioca, Fletch (1984)
フレッチ 500万ドルの死体 Fletch Won (1985)
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