遥かに仰ぎ、麗しの

はじめに―― 校歌(卒業歌)の歌詞っぽいタイトルが指すような学園AVG。 まずはプロットを。 体験版やっちゃうのも手。 ストーリー 大学を卒業して教員免許を取ったものの、 教鞭をとる就職先が決まっていなかった主人公・滝沢司に、 上流階級の息女―お嬢様のみが通うことで音に聞こえた、 『凰華女学院(おうかじょがくいん)』から誘いが来る。 一も二も無く、その誘いに飛びついた司だったが、 指定された学院の所在地は、案内状に書かれた 『自然に囲まれ風光明媚な』という言葉に偽りこそないものの、 周囲に民家の一軒すら見当たらない半島の果てだった。 日に数本しか通らないようなバス停で降り、 半信半疑のまま歩き続けること数十分。 突然視界が開け、何とも時代錯誤な西洋風の広大なお屋敷が姿を現す。 その建物に負けず劣らず、大袈裟な装飾を施された門の柱には、 そこが目指す場所であることを証明するかのように、 『凰華女学院』の文字が刻まれていた。 やがて知らされる、真実の数々。 ――ここは学院の『分校』として運営されていること。 ――やんごとなき方々のお家事情などにより、 一般社会から隔離された少女たちのみが在籍していること。 何もかもが初耳な話ばかりだったが、全ては後の祭り。 こうして、世間から忘れ去られたような僻地に建つ女学院を舞台に、 一風変わったお嬢様たちのお相手を務める、司の教師生活が幕を開けた。 ストーリー付記 舞台は女学院(分校)。主人公はそこの新人教師。 この学院は世間から隔絶された場所に立地されている、いわば隔離施設。 本校から転入してきた生徒(22名)と、 この分校に直接入学してきた生徒(31名)とにわかれる(制服もちがう) 生徒たちは資産家でありながら、なにかしらの問題をかかえたお嬢様ばかり。 シナリオライターがふたりいて、 本校系(みやび,殿子,梓乃)を健速氏、 分校系(栖香,美綺,邑那)を丸谷秀人氏がそれぞれ担当。 分校編もわるくはないのですが、 本校編がいくらか上手でいずれも秀逸でした。 みやびのがんばるすがたがツボだったのか涙腺崩壊してた(´Д⊂ ヒロイン視点を積極的に取り入れているのも特徴です。 ここまでライターの差がわかりやすいのもめずらしい。 人によっては分校ルートがないほうが評価があがるはず(^^; テキストは力みすぎてどうも回りくどかったりくさかったり、 おなじ内容のブロックをくり返したりと、 もうちょっと推敲を重ねてほしかったですね。 原画は藤原々々さん。 みんなかわいらしい萌絵なのですが、 CG少なすぎだろ('A`) あきらかに不足してますって。 このイベントでCGないんかっ、と何度思ったことか! ラフ絵のポップを導入しているのにそれすら少ない。 脇役の立ち絵もほとんどないもんなぁ。 プレイ時間は長かったですよー。 ヒロイン6人で45時間くらいはありました。 まあ、冗長な部分はいなめませんな。 攻略は選択肢少ないのでかんたんながら、 攻略順と効率がいい「愚者の館」さんがたのもしいです。 キャラとか  滝沢 司 主人公。 大学卒業後、就職難のところ、 凰華女学院分校に赴任することになった新人教員。 こいつは評価がやっかいな男で、 本校編ではヒロインの見守りっぷりが最高の漢で、 分校編ではヒロインとともに成長って感じでしょぼめ。 とくに恋愛というかシモ関連が一部キモかったぜ。 僕っこなのもマイナスか。  風祭 みやび 学院を創設した風祭家の出身。 生徒でありながら理事長代理でもある。 短気でわがまま、見た目どおりのお子様お嬢様。 一族の期待に応えようと必死だが、空回りしてばかりいる。  鷹月 殿子 どこか冷めて大人びており、自由気ままな性格。 放浪癖があり、講義に現われないこともしばしば。  八乙女 梓乃 おしとやかな大和撫子。 過去のいじめが原因で対人恐怖症に。 殿子にだけは心を開いており、いつもいっしょに行動している。  仁礼 栖香 文武両道の委員長タイプの優等生。ツインビーム。 生真面目で几帳面、規則を重んじる良識派。  相沢 美綺 天真爛漫なお騒がせ元気娘。 学院新聞「凰華ジャーナル」の記者もしているトラブルメーカー。 あまりに自由奔放で、栖香ににらまれている。  榛葉 邑那 控えめで穏やかなお嬢様。 温室で植物の世話をしつつ、訪問者に紅茶をふるまっている。  リーリア・イリーニチナ・メジューエワ 愛称リーダ。ロシア生まれ。メイド。 昔からみやびの専属メイドであり、 現在は学院でメイド部隊を率いてもいる。 システム・音楽 ディスクレス起動、できます(^^) 容量は3.64GB、絵が少ない割りに重い。 システムはいたってふつう。 音楽は上質、上流階級っぽい。 感動するところでいかにもな音楽連発でもいいさいいさ。 音声も豪華ですよー。むしろ脇役が(w 青山ゆかりさんがサブヒロインだったりするものね。 友情出演陣にまきさんや一色さんがいたりと、罰当たりだっ。 遠山枝里子さんなんてジブリのヒロインみたいだったぜ。 風祭みやび――北都南 鷹月殿子――遠山枝里子 八乙女梓乃――佐本二厘 仁礼栖香――井村屋ほのか 相沢美綺――安玖深音 榛葉邑那――風華 三嶋鏡花――青山ゆかり 上原奏 ――木村あやか リーダ ――天川みるく 李燕玲 ――如月葵 鹿野上渉――本多啓吾 えちぃ んー、これもライターで差があるけど薄めかな。 いずれもあま〜い純愛系。 シーン回想ありまして、回数は以下のとおり。 本校組――みやび1回、殿子1回、梓乃2回。 分校組――栖香8回、美綺6回、邑那2回。 みやびのはどう考えてもリーダさん参戦でしょう!? あの流れで帰っちゃうなんてえろい神様に失望したっ!!!! ただ、エロゲ史に刻まれるべき名言、 "シリアナード・レイ"が生まれたことは評価せねばならぬでしょう(w いやいや、あの堕落っぷりはみごとでした(;´Д`) あの言葉責めもどきにはFateのワカメを彷彿としたよ、よりによって(w 最後に―― 終わっても引っかかっているのが、主人公の物語。 これ解決してないんじゃないか。克復はしてるけど。 なんらかの伏線として消化されると思ってたのにな。 これは通販さんにもいえますが(w (そういやあのテレビ音声はすばらしかったw)
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