ロナルド・A・ノックス (Ronald Arbuthnott Knox)

1888.2.17〜1957.8.24
イギリス(レスターシャー州ニブワース)生まれ。
マンチェスター英国国教教会の
主教エドマンド・アーバスノット・ノックス師の四男坊。
兄は〈パンチ〉誌の編集長エドマンド・ジョージヴァルピイ・ノックス。

オックスフォード大学を主席で卒業し、
トリニティ・カレッジの特別研究員、講師を2年間勤めた。
その後、聖職に就き、チャンプレン、司祭と昇格していく。
1939年夏、職を退き、ラテン語のウルガタ聖書の新訳に着手専念。
これが彼の最大の業績といわれていますが、
1925年に発表されたミステリ第一作「陸橋殺人事件」が
一般人(ミステリファン)にとっては最大の業績でしょう(w
フェアプレイの指標「ノックスの十戒」でも有名です。
       〜著作リスト〜 1925年「陸橋殺人事件 The Viaduct Murder」 1927年「三つの栓 The Three Taps」※ 1928年「閘門の足跡 The Footsteps at the Lock」※ 1931年「漂う提督 The Floating Admiral」(連作長編) 1933年「サイロの死体 The Body in the Silo」※ 1934年「まだ死んでいる Still Dead」※ 1936年「Six Against the Yard」(連作長編) 1937年「Double Cross Purposes」」※ ※保険調査員マイルズ・ブレドン(とその妻アンジェラ)もの
    The Viaduct Murder
1925陸橋殺人事件★★★★
推理小説ファン待望の古典的名作。 イングランドの一寒村にあるゴルフ場でプレイ中の4人組は、 推理談義に花を咲かせていた。 みな推理小説にはうるさい一言居士ぞろい。 ところが、たまたまスライスした打球を追ううちに、 鉄道の走る陸橋から落ちたと思しき、 顔のつぶれた男の死体を発見する。 警察の捜査をよそに、素人探偵たちの活躍が始まる。 地上から数百フィートの高さ、花崗岩のアーチを4つ持つ、 鉄道線路が走る高架橋(またいでいる川が小さいため、陸橋と呼ばれる)。 この橋の脚柱で落下中に顔をけずられたらしい死体が発見された。 発見した遊び仲間の4人の男は、 素人探偵よろしく事件の背景をほじくりはじめる。 やがて顔のない被害者は破産状態にあった男と判明、 これは事故なのか自殺なのか他殺なのか。 4人がそれぞれに描きだす事件の推理、はたして真相は? "推理小説ファンが最後にゆきつく作品"といわれる古典。 たしかにマニア向けなのかなぁ。 決してこむずかしいわけじゃないんですよ、 それどころか軽妙洒脱という言葉がぴったりの ユーモアとウイットに富んだたのしい文章ですので。 んでも、アイロニーにひねくれているというか、 ミステリは1周してここにゆきつくのか、といった感じ。 ……よくわかんないね。 ともかく、4人の推理合戦に内包される 鈴なりの小ネタと絡げた全貌は見ごたえばつぐん。 けど、これを最後にする気はねぇ(w
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