アーシュラ・K・ル・グィン (Ursula Kroeber Le Guin)
1929.10.21〜
カルフォルニア州バークリー生まれ。
父は著名な人類学者アルフレッド・L・クローバー。
母は作家シオドラ・クラコー・ブラウンで
伝記「イシ――北米最後の野生インディアン」を執筆した。
ラドクリフ大学ではルネッサンス期文学を専攻し学士号を、
コロンビア大学で修士号を取得している。
1951年に歴史学の教授チャールズ・A・ル・グィンと結婚。
SF界の女王。
代表作は「ゲド戦記」(全5巻+外伝1巻)
OHP
超参考
The Left Hand of Darkness 1969「闇の左手」★★★★★
〔ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞〕 両性具有人の惑星、 雪と氷に閉ざされたゲセンとの外交関係を結ぶべく 派遣されたゲンリー・アイは、理解を絶する住民の 心理、風俗、習慣等様々な困難にぶつかる。 やがて彼は奇怪な陰謀の渦中へと…… エキゾチックで豊かなイメージを 秀抜なストーリイテリングで展開する傑作長篇 <ハイニッシュ・ユニバース>シリーズ第4弾。 遙かな過去、超高度文明をもつハイン人により 放棄された人類の植民地の一、惑星ゲセン。 ここでは遺伝子実験がおこなわれ、 結果、この惑星の住人はすべて両性具有になった。 近年、ハインはかつての植民地である星々に エクーメンとよばれる連合の同盟を結ばせようとしていた。 というのが前提にあるみたい。 〈冬〉とよばれている氷河期の惑星ゲセンに派遣された、 同盟エクーメンの使節ゲンリー・アイの外交が物語の主軸。 もちろん、定款交渉は一筋縄ではいきません。 ゲセンはまだ未熟なので、宇宙からの使者といわれても なかなか思うような信頼は得られず、 やがてアイは容赦のない政争に巻きこまれていく。 その状況下で結ばれた異星人との友情模様が秀絶。 ゲセンの描写もすごいんですよ、存在感が。 実在するかのごとくですよ。 見てきたかのごとくですよ。 国のありかたとか両性具有の思考や心理、 さらにゲセンの神話や民話もあいまに語られたり。 深謀遠慮というか、作者は想像力がケタちがいなんでしょうな。 通常、起草さえわかないっての。 ゲンリー・アイと異世界を旅してみませんか?▼BACK▼ ▽TOP▽
Earthsea 1968「ゲド戦記 全6冊セット」
〈セット構成〉 1968『影との戦い』A Wizard of Earthsea ゲドは、自分にふしぎな力がそなわっているのを感じ、 真の魔法を学ぼうと、魔法使いの学校に入る.進歩は早かった. 得意になった彼は、禁じられた呪文を唱え、死の国の影を呼びだしてしまう. 1971『こわれた腕環 』The Tombs of Atvan 魔法使いのゲドが影と戦ってから数年後、 ここアースシーの世界では、島々の間に争いが絶えない. ゲドは世の中を平和にする力をもつという腕環を求めて アチュアンの墓所へゆき、大巫女アルハと会う. 1972『さいはての島へ』The Farthest Shore 魔法の館の長としてアースシーを治める大賢人ゲドのもとに、 ひとりの青年が知らせをもってきた. 彼の国では魔法の力が衰えて人々は無気力になり、 まるで死を待っているようだと.いったい何者のしわざか? 1990『帰還 最後の書』Tehanu: The Last Book of Earthsea 平和と秩序を回復するために全力をだしきった大賢人ゲド. 久々に故郷の島に帰った彼は、 心身ともに衰えた一人の初老の男になっていた. 彼が受け継いだ太古の魔法はどうなるのか.ゲドのその後は……. 2001『アースシーの風』The Other Wind 故郷の島でひっそりと余生を送るゲドのもとへ ハンノキというまじない師が訪れ、 物語は再開する-.最近また竜が暴れ出し、緊張が高まるアースシー世界. 顔に大やけどを負う少女テハヌーは、 王宮に呼び出され、重要な使命を与えられる. 2001『ゲド戦記外伝』Tales from Earthsea 5つの物語(「カワウソ」「ダークローズとダイヤモンド」 「地の骨」「湿原で」「トンボ」)と、 作者による詳しい解説を収める〈外伝〉. 作者の構想したアースシー世界の全貌が鮮やかに見えてくる、 「ゲド戦記」ファン必見の一冊.