Free Zone
1989「フリーゾーン大混戦」★★★☆☆
無法者たちのパラダイス、フリーゾーンへようこそ。
ここではドラッグは使い放題、税金はなし、
他人に迷惑さえかけなければ何をやってもかまわない。
ところが、お調子者のハッカーが
タキオン発生機を作ってしまったために時空が大混乱。
巨大カタツムリ、未来のロボット、ナチの突撃隊などが入り乱れ、
ただでさえハチャメチャなこの街を
史上最大最悪の大戦動に巻き込んでしまう…。
ファン必読、大爆笑の痛快SFコメディ。
ドタバタSF。
テーマは多すぎてしぼれません(^^;
とにかくテーマを詰めこむのがテーマ、みたいなノリ。
巻末には補遺としてテーマ一覧表までありますので。
ストーリーもデタラメで説明にこまるね。
舞台は1999年のクリスマス・イブ、ロサンジェルス市近郊に
"フリーゾーン"とよばれる無法地帯が点在していて、
そこではひたすら個人の自由が尊重されている。
むろん、ゾーン外の政府からは敵視されているし、
けっして社会に許容されているわけではない。
そんなフリーゾーンの住人たちの物語。
ゾーンのブレーンであるハッカーが、
できたてほやほやのタキオン発生機を起動させてさあたいへん。
時空が歪み、その特異点はあらゆる事件を引き寄せてしまう!
濃ゆいキャラクターたちが縦横無尽におおあばれ、
人類、恐竜、宇宙人、鼎立の大混戦!
未来からきたロボットの世界通り、人類は絶滅してしまうのか?
薄暗い書斎のデスクで通読するには向きませんが、
お菓子片手に寝ころんで読むぶんにはぜんぜんいけます。
こむずかしさはゼロ。テンポも展開もジェット気流。
最後はこぎれいにケツを拭き、すっきり爽快です。
※なお、巻末に著作リストあり
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