仁木 悦子 (にき えつこ)

1928〜1986
東京府豊多摩郡渋谷村生まれ。
幼いころに脊髄カリエスにかかり、臥床をしいられる。
ベットに横たわりながらの執筆スタイルで
1957年、デビュー作「猫は知っていた」で第3回江戸川乱歩賞を受賞。
ミステリ好きの仁木兄妹を探偵役にすえたシリーズで、
当時では異例の10万部を超すベストセラーに。
1981年「赤い猫」で第34回日本推理作家協会短編賞を受賞。
国内女流の嚆矢でしょう。

超参考
1981「赤い猫」★★☆☆☆

車椅子に坐ったままの富豪の老婆に住み込みで雇われていた沼手多佳子は 老婆の死後、その全財産を遺贈された。 幼い時母を殺された多佳子にとって それは夢のようなことだったが……(赤い猫)。 日本推理作家協会賞授賞の表題作ほか「白い部屋」「青い香炉」など、 明るく生き生きとした珠玉の推理傑作集。 ミステリ。6話の短編集。 特徴はとくになし。欠点もなし。 しいていえばどこか温かい日本情緒が特色かな。 さて、うろ覚えながら個別に挑戦―― 赤い猫 これは上記のまま。 老婆の世話役・多佳子は幼少時代に母を殺されていた。 事件は動機も不明で、迷宮入り。 その事件に安楽椅子探偵として老婆が挑むが……。 なぜ全財産を遺贈されたか、ふたりの役回りも印象的。 白い部屋 大部屋に入院中の三影が、居合わせた者に関係者があり、 老人の殺人事件が話題に上がり、足を踏み入れる。 この三影はシリーズ探偵らしいです。 青い香炉 隔絶された民宿を舞台にした殺人事件。 といっても、そこで過去の事件を語り合うだけ(w 人数トリックは使えそうですね。 あの探偵も登場――? 子をとろ 子とろ 「口裂け女」ならぬ「子とろ女」が出没するという。 そんな噂にゆれる主婦社会の事件。 人間消失トリックがポイント。 浅田悦子は旧姓仁木ですよね? うさぎさんは病気 こちらも浅田悦子もの。 うさぎの童謡の歌詞からはじまる事件。 乳色の朝 幼児誘拐事件。多重さは圧巻。 いずれも子どもたちになごみます#
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