ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア (James Tiptree, Jr.)

1915.8.24〜1987.5.19
シカゴ生まれ。
父は探検家のハーバード・ブラッドリー。
母は作家のメアリー・ブラッドリー。
陸軍、CIAの辞職後、大学で実験心理学を専攻し博士号を取得。
ジョージ・ワシントン大学で実験心理学の講師に。
このころから創作活動をはじめる。
当初は覆面作家で通していたが、その後女性と判明し衝撃を与えた。
1987年5月19日早朝、
失明しアルツハイマー病が悪化した夫を、
かねてからの取り決め通りにショットガンで射殺し、
心臓疾患をかかえていたみずからも頭を撃ちぬき生涯を終えた。

本名:アリス・ブラッドリー・シェルドン
別名義:ラクーナ・シェルドン Racoona Sheldon

1973年「愛はさだめ、さだめは死」でネビュラ賞を受賞。
1974年「接続された女」でヒューゴー賞を受賞。
1976年「ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか?」でヒューゴー賞、ネビュラ賞を受賞。
1977年「ラセンウジバエ解決法」でネビュラ賞を受賞(※ラクーナ・シェルドン名義)
1981年「星ぼしの荒野から」で星雲賞海外短編賞を受賞。
1985年「たったひとつの冴えたやりかた」でローカス賞、星雲賞海外短編賞を受賞。
1987年「すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた」で世界幻想文学大賞受賞。
    The Starry Rift
1986「たったひとつの冴えたやりかた」★★★★

やった!これでようやく宇宙に行ける! 16歳の誕生日に両親からプレゼントされた小型スペースクーペを改造し、 連邦基地のチェックもすり抜けて、 そばかす娘コーティーはあこがれの星空へ飛びたった。 だが冷凍睡眠から覚めた彼女を、意外な驚きが待っていた。 頭の中に、イーアというエイリアンが住みついてしまったのだ! ふたりは意気投合して〈失われた植民地〉探険にのりだすが、 この脳寄生体には恐ろしい秘密があった…。 元気少女の愛と勇気と友情をえがいて 読者をさわやかな感動にいざなう表題作ほか、 星のきらめく大宇宙にくり広げられる壮大なドラマ全3篇を結集! SF。スペースオペラ。連作中編3話構成。 時代設定はヒューマンがそれなりに自由に宇宙旅行が可能で、 ほかの種族ともコンタクトをとっている連邦世界。 川原由美子氏がカバー、挿絵を担当しています。 第一話 たったひとつの冴えたやりかた The Only Neat Thing To Do 16歳の誕生日にプレゼントされた小型スペースクーペで 夢だったあこがれの星空への冒険に飛びだしたコーティー。 ところが、冷凍睡眠から覚めた彼女の頭のなかに イーアという脳寄生物が住みついていた! 突然のことにとまどいながらも、ふたりは仲良くなったが、 やがてイーアにおそろしい現象を予言され……。 その状況下で少女コーティーが決断した、 たったひとつの冴えたやりかたとは? こりゃあかん、ポロポロ泣けるわ・゚・(ノД`)・゚・ 第二話 グッドナイト、スイートハーツ Good Night, Sweethearts 辺境の宇宙空間で回収救難官を務めるレイブン。 そこに豪華な自家用ヨット"マイラ狭"が接近した。 どうやら燃料切れらしい。 さっそく補給に向かうレイブンだが、 そこで思いがけず初恋の女性と再会するが……。 さらに宙賊の襲撃を受け、レイブンはある究極の選択を迫られる―― 自由と愛の命題、シブい。とげだらけのボンボン?(^^; 第三話 衝突 Collision オーソドックスなファースト・コンタクトもの。 ヒューマンとジールタン惑星のジーロ。 先入観と齟齬から全面戦争になりかねない両者の衝突を描いた一話。 視点の転換技法がとても効果的で見ばえます。 そもそもこの3話は―― さらに未来の大図書館で司書が学生のカップルにすすめている物語 ――という設定なんですね。 それをリアルで読むというメタ視線も妙でたのしい。 ああしかし、表題作はかがやきすぎてたな。 表紙を見てるだけで、フレーズを心でリフレインするだけでせつなくなるよ。
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