歌野 晶午 (うたの しょうご)

1961.9.26〜
福岡県出身。
東京農工大学農学部卒。
筆名の「うたのしょうご」(utanoshogo)は、
「ホントが嘘(hontogauso)」
または「嘘がホント(usogahonto)」のアナグラム。

作品を持って島田荘司宅を訪れ、氏の推薦により
1988年「長い家の殺人」でデビュー。
2003年発表「葉桜の季節に君を想うということ」で、
2004年の第57回日本推理作家協会賞と、
第4回本格ミステリ大賞を受賞。
1988「長い家の殺人」★★☆☆☆

完璧の「密室」と「アリバイ」のもとで発生する、 学生バンド“メイプル・リーフ”殺人劇――。 「ミステリー史上に残ってしかるべき大胆なアイデア、  ミステリーの原点」と島田荘司氏が激賞する、 この恐るべき謎を、あなたの脳細胞は果して解けるか? 待望久しかった大型新人の鮮烈かつ驚愕のデビュー作。 信濃譲二シリーズ第1弾。 完璧の「密室」と「アリバイ」? う、売るためとはいえヒドい。 トリックは期待を裏切らないみえみえの代物で、 アリバイなんざさして重要視してねぇし、 なによりペラペラの人物たちがどうしようもない。 島荘も悪いのよ。 あんなに絶賛すればそりゃ期待大になりますもの。 文庫版解説でも指摘している弱点だって、 どこが克服しているのかと。 密室ものなのにハウダニットでコケ、 必然的にフーダニットも成り立たず、 せめてホワイダニットなら、と、すがれば……(゚Д゚) あんな動機でシリキラってたら救いないわ。 社会派が幅をきかせていたのもうなずけるってもんです。
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