羊の方舟
はじめに――
SR(シンフォニック=レイン)の西川真音&しろコンビの最新作!
と聞いたら脊髄反射で興味があふれ出ますのでデフォ買い。
西川真音さんはシナリオ、しろさんは原画の人です。
こちらもSRに負けず劣らず相当の鬱ゲーに仕上がっています…(;´Д`)
もともとはメーカー公式サイト上で連載しているWebノベルを、
様々な追加を施しパッケージ化したものです。
付録として、設定資料集(冊子)、
工画堂のゲームソフトでミュージックモードを
搭載しているタイトルに使用できるプラグインデータを収録。
…どこになにがプラグインするのか不明なんですけど(^^;
補記。すんなり判明しました。
CDセットして直接開いたらテキスト文書に書いてありますのでー。
「KU12」ってフォルダをミュージックモードのあるゲーム(SRとか)の
「Song」フォルダにコピーするだけで
本作のエンディングテーマ(ボーカルなし)が追加されます♪
互換性燃え。
定価は3000円、アマゾンとかなら さらにお安くなっております♪
それなりのコストパフォーマンスもうれしい限り。
プレイ後の気分は orz こんな感じですけども(w;
ストーリー
―― AD 2104 ――地球に向けて、巨大な隕石が近づいていた。
世界のリーダーを自負する合衆国は早急に対策を立てようとしたが、
計画はことごとく失敗に終わった。
最後に残されたのは、あまりにも滑稽で、
提案された当初は誰もが見向きもしなかった計画だった。
時を同じくして、地球には異能者と呼ばれる、人智を超えた能力をもった人間が現れた。
その能力は多岐に渡るが、
レス、アンチなどの名前で知られる系統の異能者は、中でも少し特殊だった。
なにかを消す、壊すといった破壊的な力はもとより、例外なく付随する二次的な能力――
受けた力を、同じだけの力で跳ね返すという力の存在によって。
冷たいコンクリートに覆われた巨大な地下施設に、三人の若き異能者が集められた。
計画の責任者は、彼等に言った。
「地球が助かる唯一の方法は、あなた達の中から
一人以上をシャトルに乗せて、隕石に向かって打ち出すこと」
シャトルに乗れば、生きては帰れない。残された期間は七日。
シャトルに乗り、その命を持って世界を救う英雄となるのは、三人の中の一人。
閉鎖された地下施設で繰り広げられる、死のゲーム。
シャトルに乗るのは、果たして誰か。そして地球は、救われるのか。
ストーリー付記
ご覧のとおり、しばしば見受けられるタイプの梗概。
巨大隕石の飛来で人類(地球)存続の危機、
それを回避するため収集される異能者の3人。
斥力属性があるので隕石を撥ね返せってことです。KAMIKAZE!
必要なのはひとり。
(正確にはふたりだけど、ひとりはサイファたんに確定されています…)
だれがどうして生き残るべきか、
だれがどうして死ぬべきか、
3人のうちスケープゴートになるのはだれなのか――
構成はプロローグ、本編(10章)、そしてフィナーレ。
3人の視点でそれぞれ描かれているのが特徴的。
プレイ時間は10時間弱くらい。
キャラとか
サイファ 年齢不詳 アンチ系異能者
パッケージなどに出てる白い少女。
"誕生"したばかりのため未発達で無感情。
シャトル搭乗が決定されている(;_;)
アキラ 15歳 アンチ系異能者
搭乗候補、3人のうちのひとり。
ざっくばらんで忌憚ない性格の持ち主。
能力が記憶の消去のせいか、どうも無気力。
サイファには顕著に興味をひかれ、
最後の1週間をいっしょに過ごすようになる。
うらやましいぞっ。
シャトル搭乗にはなんとなく消極的。
アロイス 13歳 アンチ系異能者
搭乗候補、3人のうちのひとり。
寡黙で礼儀正しい少年。耳癈。
聡明ながらわりと立腹しやすい。13歳だしね。
能力は伏せておきます。
設定資料集で見れるけど本編が先のほうがよいかと。
シャトル搭乗にやや肯定的。
アイ 14歳 センス系異能者
アロイスの恋人。
聴覚を失ったアロイスの耳代わりにいつもそばにいる。
彼女は盲目なのでやはりアロイスが目代わりに。
イチャイチャするなちっくしょう(;´Д`)
低血圧は反則。マジで。
ウォルシュ 17歳 アンチ系異能者
搭乗候補、3人のうちのひとり。
粗雑で怒ることが好きな乱暴者。自分勝手。
こいつめ、鬼畜ですよ(`Д´)
シャトル搭乗は断固拒否。
シャオリー 13歳
ウォルシュに選ばれたメイドさん。
これでもかってくらいの薄幸少女・゚・(ノД`)・゚・
物語の重要な因子も保持していたり…
しかし100年後でもメイド服のでデザインって変わらないのね(w
あと無重力のドジっぷりに「無重力属性」が芽生えたのはおいしい(w
今後、一度でも発揮されるかはどうかはあやしいところですが。
システム・音楽
ディスクレス起動、可能です。
必要容量は350MB強。
うち300MBは音楽やエンディングです。うぇ。
イベントCGは34枚。立ち絵はわずか数種類。
インターフェイスはSRに似てますね。
いわゆる選択肢はないゲームなのでシンプルこの上ない。
まず問題が発生することはないでしょう。
2箇所、セリフとキャラの名前が一致してないのがあったような。
シリアスゆえにけっこう間抜け(w
そのうち修正ファイルでも出るのかな。
音声なし!
これは付けてもらいたかったな。
でもやるからには男性キャラも不可欠だろうしなあ。
男性キャラって違和感あるの多いからなあ。うだうだ。
BGMはフォルダを見ると13曲。
音楽モードがないので憶測の域は出ませんが。
正直、13曲もあったっけ? と思えますし。
ピアノ曲が中心で、暗いのばかりです…
えちぃ
ありません!
けどヘタにあるやつよりよっぽど官能的かと。
まったく、年端も行かぬ少女ばかりだっていうのに(*´Д`)萌え
最後に――
終盤の展開が衝撃的でした(;´Д`)
蓋然性が中枢になるとは…ってあんまいうとまずいな。
これはもうプレイして確かめてみてくだされ。
決着のつけかたは想像以上で感心しちゃったな。
ちょっとしたあのトリックだものね。
といっても鬱ゲーには変わりありませんがorz
んでもでもしろさんの描く絵はやはり萌えるのでこれも大事。
こわいアイさんや、かなしいシャオリーたんもいいのですが、
まっさらなサイファにとてつもなく萌えます(#´Д`)
じっさい、赤ちゃんで意思(自我)ってのがなく、
寝るときに足を突き出し靴を脱がせとせかされた日には…ぶはっ(萌血)
トイレだけは自分でできるのですが、
食事や洗顔やシャワーやらをアキラが担当するのを見てると
もう、お前が乗れと、思い残すことはないだろと。
いっしょにご飯のかわいさなんて、こっちの自我が消えうせるっての(*´Д`)
だって、口を開けて待ってるんですよ?
このゲーム、展開がスピーディなのが残念。
"最後の1週間"なのにわりとあっさり過ぎちゃうんですよ。
もっともっとサイファの日常直写を盛りこんで欲しかったな。
時代を100年後と明確にしたのも勇気はあれど英断ではない気も。
異能者のバーゲンセール(インフレ)もきわどいところ。
それでもこの構造は気に入ったのでようがすようがす。
さてと、またサイファを懐柔(餌付け)してこよっと〜(;´Д`)ノ
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