ヤミと帽子と本の旅人
はじめに―― 色もの、際ものがひしめき合っているわれらのエロゲ界ですが、 この作品も相当に異質で独特ですねぇ。 僕は旅をする おひさまのホットケーキを求めて どう評したらいいんだかさっぱりだもの('A`) とりあえず段階的に消化してみよう。 ストーリー 僕は、この普通で平和な日々がいつまでもつづくと思っていた。 ───その日その出来事に遭遇するまでは。 あの子と喧嘩してしまったけれど、すぐに謝ればいいやと思っていた。 ───夕方の空が突然裂け、赤く巨大な竜が現れ彼女を連れ去ってしまうまでは。 そして、気がつくと、そこは奇妙な図書館だった。 最初、事情がまったく飲み込めていなかった僕だが、 やがてそこが「世界のすべてを収めている図書館」だと知る。 元の───彼女のいる───世界へ戻ろうとしたが、 僕のいた世界=本は壊れかけて戻れない。 僕は、自分の世界を守るため、彼女を救い出すため、本を直す旅に出る─── ストーリー付記 物語の舞台は、世界のすべてを管理している図書館。 この図書館自体は閉鎖された空間ですが、 ここで管理している本の一冊一冊が一つ一つの”世界”となっています。 主人公の目的は元いた自分の世界(本)を守り、 さらわれた恋人を探すことですので、当然登場する”世界”も多岐に渡ってきます。 中世、近世、ファンタジー、etc……。 その中には過去に弊社から発売された作品の”世界”や 未来に弊社が発売する世界もあるかもしれません。 とのこと(^^; じっさい、過去の作品のキャラも登場しているようですね。 この図書館はアカシックレコードの類で、 パラレルの具象化と解してもいいよね、ざっぱながら。 まあ、とにかくあちこちの本(世界)を旅する、 ナンセンスファンタジーなプロットです。 これ自体はセクシーなんですが、 シナリオ…会話主体のテキストの説明不足はちと深刻。 表現力というか、全般に描写が弱すぎです。 補完できる頭脳の持ち主ならよいでしょうが、私には残酷。 それなりに笑いが利いてるのでどんよりはしませんけども。 プレイ時間は約10時間。 ノーマル、初美、リリスENDの3パターン。 かなりシビアな選択肢なんで攻略サイトさんにとり憑きましょう(w キャラとか 主人公。帽子。布。 ――あんまりつっこめないのですよ(^^; ヤミ すべての世界のはざまに存在するという、図書館の管理者。 <ヤミ>というのは、職業名らしい。 ケンちゃん 大阪弁を喋るオカメインコ。デブチョコボ。 その他大勢 うーん、じつに人物紹介しにくいゲームだな(^^; メインキャスト、ってのが、あるけどないのですよ。 どこまで同一人物なんだか混乱するし…嗚呼。 SDのちびキャラ立ち絵が豊富なのはgood job! リリス軍団が萌えかわいいのですよ〜♪ システム・音楽 ディスクレス起動、可能♪ 580MB。 システム周りもグットです。 画面上部でメニューバーもどきが出現するのはありがたい。 クイックセーブ・ロードも手軽でいい感じです。 既読スキップも立ち絵の残像が残るほどちょっ速いし(w 既読スキップって、速いだけですごい気分よくなりません? CGがやたらと見栄えがよく、きれいなのもミソ。 CVありますー。普通にうまいっす。 リリスの中の人、MVP(w  初美 ――赤白杏奈 リリス ――朝宮咲  葉月 ――岩田由貴 リツコ ――岬友美 セイレン――Terrier マリエル――神村ひな メイリン――木村あやか なんとBGMはほとんどないです! 環境・効果音が中心。めずらしいですな。 これがいずれも上質で、音楽なしでも場が持つのはたいしたもの。 マンドラゴラの悲鳴など本当に呪われそうです(w 初回特典には、河辺健宏氏を中心とした音楽集団「feel」が製作を担当する イメージサウンドトラックCDが付いてんですけどね。 なぜこれを本編で使わないんだろう(^^; ヘタしたらゲームよりこっちが本体ですよ(w えちぃ 遠慮なく薄め。 えち目当てならきびしい戦いになりますぜ(w 絵が秀麗だけにもっとさらけ出してもらいたいもんです(ぁ シーン回想ありФ 全部で11シーンありますが、まともなのは2〜3個。 最後に―― このゲームでもっとも感銘を受けたのが 「月下の園」さんの絵がこれだと判明したことだったり(w あざやかきれいで印象に残ってたのですよ。 というわけで原画が好みならプレイするのみいいかもしれません、 ↓こういうの(マテ 布は主人公(w (C)ROOT
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