クリストファー・ブッシュ (Christopher Bush)

1885〜1973
イギリス、イースト・アングリア生まれ。
キングス・カレッジ卒業。
クロフツと並ぶアリバイ崩しミステリの大家。
でもマイナーですね。本国でも出版数の割にはそんな感じっぽい。

別名義:マイクル・ホーム(Michael Home)
    The Perfect Murder Case
1929完全殺人事件★★★☆☆

警視庁と新聞社に舞いこんだ殺人予告の手紙は、そのとおりに実現された。 大胆怜悧な犯人の作戦に応じた民間会社の探偵は、 アリバイ打破のために、心身をすりへらす。 読者の頭脳をひきずりまわし、迷宮のごとき謎をさまよわせ、 リアリズム推理小説のおもしろ味を満喫させる名編である。 その複雑で緻密な運び方は、読者をしてうならせる。 ルドウィック・トラヴァース・シリーズ第2弾。 193X年10月7日。 警視庁と新聞社に"マリウス"と名乗る人物からの投書が舞いこんだ。 そこには、近いうちに殺人を犯し、捕まる懸念がまったくないので それを「完全殺人」と呼ぶなどと挑戦的な文言がならんでいた。 はたしてこの予告通り、富豪の男が自宅にて刺殺された。 容疑者は弁護士、牧師、役者、教師をしている被害者の甥たち。 しかし4人全員に金城鉄壁のアリバイが浮かびあがる。 難攻を極めるこの犯罪捜査の結末は? 地道な捜査のアリバイ崩し系、正直退屈だったなぁ。 いわくありげなプロローグ、大胆不敵な予告殺人と、 導入部は申し分ないんだけど、中盤からダレる。 スピード感やサスペンスがないのよね。 真相――アリバイトリックも普通すぎるだろ(^^; フィクションにリアリズムを求める人向き。 警視庁と私立探偵社の友好的探偵(捜査)ってのはめずらしいかも。 この時代は名探偵ひとりが快刀乱麻を断つパターンが全盛だろうし。 いささかなれあい気味というか善人ばかりであれだけど。
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