ジョン・D・マクドナルド (John Dann MacDonald)

1916〜1986
ペンシルヴァニア州シャロン生まれ。
ペンシルヴァニア大学ウォートン校、
シラキューズ大学マーティン・J・ホイットマン校卒。
1939年、ハーヴァード大学の経営学修士号(MBA)を取得。
1940年、第二次世界大戦に従軍。
陸軍で勤務しながら執筆活動をスタート。
雑誌に短編小説を寄稿しデビュー。
あらゆるジャンルをものにしていた。
代表的な作品はトラヴィス・マッギーが活躍するハードボイルド。
1972年、MWA巨匠賞を受賞。
    The Deep Blue Good-Bye
1964濃紺のさよなら★★★★
終身刑で服役中の父親が大戦中に稼いだ大切な金を 男に奪われてしまったと、 一人の女が取りかえし屋マッギーに泣きついてきた。 いつもは金がなくならないと仕事をやらない主義の彼も、 女友達のたっての願いもあって今回は引き受けたが……。 現代のロビン・フッドのスリリングな冒険。 トラヴィス・マッギー・シリーズ第1弾。 全長52フィートのヨット〈バステッド・フラッシュ〉号で、 取り返し屋――表ざたにできない盗まれた財産などを奪還し、 手数料としてその半額をいただく――を生業にしているトラヴ・マッギー。 そんな彼のもとにやってきたひとりの女、キャシイ。 彼女の父が戦時中に儲けたらしい不正な大金、 それがキャシイに近づき籠絡させた男アレンに盗まれたという。 彼女さえ見たこともない財宝を逐電したアレンから奪い返すため、 トラヴィスは行動を開始するが―― あらすじは単純よね、ハードボイルドだし。 バウチャーも称賛するスリリングな冒険サスペンスが売り。 暴力とセックスもてんこもり。 終盤のトラヴィスとアレンの迫真の対決はすごかったな(;´Д`) 未亡人ロイスをはじめ、人間像もけっこう凝ってると思うの。 文体のほうはそれほどハードでもないけど。 海の別離のラストシーンにしびれるわあ。 ―カラー・シリーズ・リスト(トラヴィス・マッギーもの)― The Deep Blue Good-by 濃紺のさよなら (1964) Nightmare in Pink 桃色の悪夢 (1964) A Purple Place for Dying 紫色の死地 (1964) The Quick Red Fox 赤い雌狐 (1964) A Deadly Shade of Gold (1965) Bright Orange for the Shroud オレンジ色の屍衣 (1965) Darker Than Amber 琥珀色の死 (1966) One Fearful Yellow Eye 黄色い恐怖の目 (1966) Pale Gray for Guilt 薄灰色に汚れた罪 (1968) The Girl in the Plain Brown Wrapper (1968) The Long Lavender Look (1970) A Tan and Sandy Silence (1971) Dress Her in Indigo (1971) The Scarlet Ruse (1973) The Turqoise Lament 紺碧の嘆き (1973) The Dreadful Lemon Sky レモン色の戦慄 (1974) The Empty Copper Sea 赤く灼けた死の海 (1978) The Green Ripper (1979) Free Fall in Crimson (1981) Cinnamon Skin (1982) The Lonely Silver Rain (1984)
▼BACK▼          ▽TOP▽