ウォーレン・マーフィー (Warren Murphy)

1933〜
ニュージャージー州生まれ。
1984年、日本人とアイルランド人の東京生まれのハーフ、
モリー・コクランと結婚。
作風にも東洋の影響が盛りこまれている。
1983年「二日酔いのバラード」で保険調査員トレースを登場させ、人気シリーズに。

OHP
    And 47 Miles of Rope
1984伯爵夫人のジルバ

ラスベガス郊外、伯爵夫人の留守宅で執事が頭を殴られて殺され、 邸内の金庫から100万ドル相当の宝石が盗まれた。 執事は伯爵夫人を受取人とした高額の生命保険に入っていたため、 保険会社のたっての依頼で、トレースはまたもしぶしぶと調査を開始する。 ところが、訪れた邸には、悩ましい水着姿の伯爵夫人を始め、 真っ裸のポルノ女優やら得体の知れないプレイボーイやら男爵やら、 いずれも怪しげな人物ばかりが出入りしていた…… 狂った世界の元凶の一部たらとん決意した男、 トレースがあばく事件の意外な真相とは? 機知と警句のシリーズ第2弾 トレース・シリーズ第2弾。
    Trace No. 3: When Elephants Forget
1984仮面のディスコテーク

ニクソン元大統領のゴム・マスクをかぶった学生の射殺死体が コネティカットのハイウェイ脇で見つかった。 50万ドルの生命保険がかけられ、 父親はニューヨークの有名なナイトクラブの経営者。 この事件にはマフィアがからんでいるかもしれない。 トレースはニューヨークが嫌いだった。 だから、初めは依頼を断わったが、 ある事情から、チコとともに一路ニューヨークへ。 そこでは、被害者とその父親の周囲に黒いうわさが流れていたのだが…。 軽口、ジョークを機関銃のごとく飛ばし ゴム・マスクの意外な謎に迫るわれらがトレースのスピーディな活躍。 トレース・シリーズ第3弾。
    Pigs Get Fat
1985豚は太るか死ぬしかない★★★☆☆

うまい具合に仕事が舞い込んだ、とトレースは喜んだ。 仕事はいやだが、日系アメリカ人の大集会に出るよりはましだ。 というわけで、チコとトレースは、 チコの母ノブコの待つサンフランシスコへ。 パーティーをぬけだしてトレースがやろうという仕事は、 多額の生命保険をかけ失踪した不動産屋の事件だった。 家に残された妻は警察沙汰になるのを避けたがったが、 やがて夫は意外な場所で死体となって見つかった。 ミステリ界に新風を吹きこむ絶妙コンビ、 トレースとチコの捧服絶倒の活躍を描き、 アメリカ探偵作家クラブ最優秀ペイパーバック賞受賞。 トレース・シリーズ第4弾。 チコに連れられサンフランシスコで行なわれる 日系アメリカ人の集会に参加することになったトレース。 当人は休暇のつもりだったのだが、その集会は拷問のよう。 さらにそこに仕事の依頼の電話が鳴った。 不動産業者の男が多額の生命保険をかけたやさき、 行方不明になってしまったので捜索してほしいという。 しぶしぶ調査をはじめたトレースはその男の死体を発見。 これは保険金目当ての殺人なのか? ユーモア・ミステリ。 保険調査員デヴリン・トレーシーと 日系アメリカ人(ミ)チコ・マンジーニの名コンビ。 ふたりの軽妙な会話が笑えるかどうかの作品。 いわゆるアメリカン・ジョーク(コメディ)が好きなら問題ないでしょう。 日本人観はあいかわらず>< サムライにカメラにタコに微笑(w バターンに食いつくニシモト氏はよかった(w 死の行進とかネタにするかなあ。 タイトルもいいね、"子ブタは太るが、大ブタは殺される"。
    Once a Mutt
1985のら犬は一生懸命

トレースは今回も気乗りがしなかった。 しかし、軌道に乗りかけたはずのレストラン経営で 急に資金が必要になり、一転調査を引受けた。 おなじみグルーチョの依頼は、飛行機事故の一件だった。 7年も前に墜落事故で死亡した男の保険金請求が、 なぜ今ごろになってなされたのか? 遺体は見つかっていないので、男が生きている可能性もあるのだが…。 トレースはコネティカット州ウェストポートに飛び、 得意のマシンガン・ジョーク片手に聞き込み調査を始める。 われらが絶好調コンビ、 トレースとチコの爽快かつ鮮やかな活躍を100%楽しめる新作推理。 トレース・シリーズ第5弾。
     Too Old a Cat
1986チコの探偵物語

あなたに愛想がつきたの。無気力、無味乾燥。もうたくさん― 愛しのチコのまさかの別れ話に、さすがのぐーたらトレースも愕然となった。 このままでは、わが人生の唯一の成果を失うことになる。 だが、どうしたらいい?助け舟はニューヨークの父親からやってきた。 私立探偵のライセンスをとり、探偵事務所で働けというのだ。 話をもちかければ、チコも大乗り気、 拳銃とトレンチコートに憧れ、あっけなく承諾した。 こうして探偵稼業が始まったのだが… 毒殺事件をめぐり、丁々発止、 プロの刑事とわたり合うにわか探偵たちを新趣向で描く新作。 トレース・シリーズ第6弾。
    Getting up with Fleas
1987愚か者のララバイ

6百万ドルの生命保険に入った映画スター、 トニー・マキューのボディーガードをしてきてほしい、 というのが、グルーチョの新しい依頼だった。 場所はニューヨーク北部の撮影現場、撮影期間は二カ月で、 その間は何があってもスターに死んでもらっちゃこまるのだ―。 ニューヨークでの探偵稼業もままならないトレースは、 渡りに船とこの話に飛びついた。 しかし、スターはすでに何者かに命を狙われており、 現地の映画関係者を訪ねると、彼に恨みを抱く者がぞろぞろと…。 マシンガン・ジョーク満載の人気シリーズもこれをもっていよいよ涙の最終回。 トレース・シリーズ第7弾。完結。
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