リトルバスターズ!

はじめに―― 学園恋愛AVG。 恋愛より友情って感じですけども。 お子様の主人公が成長する、ってのが鍵なので。 体験版もあります。 が、かなり短い。 プレイ時間10分程度(^^; それでもインパクトは強烈です(w ステータスとかふつうにあるものね。意義は後述。 ヒロインよりも野郎が光るKeyらしいギャルゲーです。 ストーリー 青春と友情をテーマにした学園恋愛アドベンチャーゲーム。 主人公・直枝理樹は幼い日に両親を亡くし、絶望の中にいた。 それを救ったのがリトルバスターズと名乗る 少年たち(棗恭介・井ノ原真人・宮沢健吾・棗鈴)だった。 彼らは理樹を連れ出し、いろんなものを悪役に仕立て上げ、成敗して回った。 彼らは馬鹿で返り討ちばかりあったけど、とても楽しかった。 彼らと一緒にいると、寂しさや痛みはやがて癒えていった。 そうして時は経ち彼らは同じ学園に入学し、今年で二年生。 今日も恭介の発案の元、馬鹿を続け、彼らは青春をひた走る。 ストーリー付記 原画は、樋上いたる(小毬,葉留佳,唯湖)、Na-Ga(鈴,クド,美魚)。 なぜだかいたる女史の絵は懐郷の念がおさえられない。 バランスでいえばNa-Ga氏に軍配あがるんだろうけど。 シナリオは、麻枝准、都乃河勇人、城桐央、樫田レオが担当。 なんと麻枝さんは今回でライター引退とか。ネタ切れとか。 マジなら残念でしょうがいない。 ギャグだけのバカゲーでもぜんぜんかまわないのになぁ。 レオ氏は「智アフ」でも書いてたよね。のこり両氏は新人なのかな。 おそらく担当は、鈴と野郎どもと外枠・本筋が麻枝、 小毬,唯湖,させ子が都乃河、葉留佳,クド,佳奈多が城桐、 美魚が樫田、であってる……のかなぁ。たぶんそんな感じ。 ゲーム前半は野球のチームを作るため、メンバー集め。 あいまにミニゲームやアホなミッションをこなしつつ、 攻略したいヒロインの好感度をあげる流れ。 ミニゲームは野球の打撃練習とバトルの2つ。 打撃練習は20球打つだけのものながら、 だんだん増えるメンバーやリアクションがおもしろい。 バッターボックスを完全無視してOKとかバカでいいなあ。 練習の結果でステータスがアップします。 (初期数値はクリアを重ねてるとじわじわ成長するみたい) バトルは体験版でもわかるとおり、 ステータスの数値と 投げこまれるランダムの武器で戦うというもの。 とにかく武器のくだらなさが笑えます(w あくまでミニゲームなので めんどうになったらオフにもできるし、 物語(ルート)にも影響はしません。 しかし、運要素が強いとはいえ、 試合勝利やバトルランキング1位でなにも報酬がないのはかなしい。 専用CGくらいあってもいいと思うの。 (特典がマスク・ザ・齊藤……ってことはないよな?^^;) 後半は個別ルートに突入、一転してシリアスに。 なにかしらの問題をかかえたヒロインと 艱難辛苦を共にしつつ解放に向かう展開。 虚実や忘れ、永遠、そして泣きと、いつものメソッドですね。 個人的には油断してた葉留佳のみにやられました・゚・(ノД`)・゚・ もう業界全体で"どこかで見たような"空気が停滞してて、 Keyもまた逃れきれなかった印象はあります。 それでも水準はクリアしているはずですが……。 かんたんに玉石混淆といえないのが今回の作品。 でもグランドフィナーレまでやらずに 放棄するのはもったいないですよー。 オールクリアは必須、ギブアップ禁止。 いくつかの個別ルートでポカーンとするのは仕様ですので! プレイ時間は30〜40時間くらいかな。 効率よくやれば未満ってところ。 ミニゲームのオンオフでもおおきく左右されますね。 攻略は選択肢多くて複雑なので、 「愚者の館」さまなどにお世話になると安心です。 キャラとか  直江 理樹(なおえ りき) “異様に賑やかな青春を送る普通の少年” いやまあ、少し気弱で友達思いな主人公。 周囲の騒がしい連中が起こす騒動に巻き込まれてばかり。 数少ない良識ある人間で、ツッコミという重責をになう。  棗 恭介(なつめ きょうすけ) “あらゆる日常をミッションにするリーダー” 10人のうち、唯一の他学年。 みんなをひっぱるリーダー的存在。 現在、就活中なのだが、突如 野球チームを発足する。 なんと(21)疑惑あり。 棗兄妹の物語ですよ、このゲーム。  井ノ原 真人(いのはら まさと) “憎めない筋肉馬鹿一直線” 筋肉馬鹿。鍛練命、バトル生きがい。 謙吾とはライバル同士で犬猿の仲。 なにかと神がかり的な難癖をつけてく筋肉マン。 クドルートから派生する筋肉旋風エンドは筋肉ファン必見!(w  宮沢 謙吾(みやざわ けんご) “最強の男児にして真人のライバル” 剣の道に人生を捧げる、真人とは違うベクトルのバカ。 シニカルクールに見せかけ、キレやすく直情的。 骨を折ってからが本領発揮のナイスガイ。  神北 小毬(かみきた こまり) “ほんわりきゅーとなメルヘン少女” 絵本と童話、お菓子大好き、能天気でぽやーとした少女。 うっかり&おっちょこちょいで自爆してははんべそな少女。 『ステキなもの』や『幸せになれること』を常に探して生きている。  棗 鈴(なつめ りん) “なかなか人に懐かない気高き仔猫” 兄・恭介が次々と猫を拾ってくるので猫まみれ。 兄の庇護の元育ってきたので、人との付き合いが苦手。 口べたで口より先に行動してしまうことが多い。 ツッコミにハイキックを使うメインヒロイン。 野球ではピッチャーをまかされる。 18〜20日の夜のミッション、謎の生命体は 鈴のみで撃破するたびに強くなっていきます。全3種類。 すべて倒せると地味ぃな達成感が(w アイテムの交換が攻略ポイント、ロードしまくりましょう。 『朝日にむかって歩いていく姿が…。オーバー』  三枝 葉留佳(さいぐさ はるか) “お気楽 極楽 騒がし乙女” 主人公とは別のクラスの生徒だが、 なぜか主人公の教室に頻繁に現われちょっかいをかけてくる。 各種奇行でいつも周りを騒がせては、 その中で自分も楽しんでいる&墓穴を掘っている。 基本的にあんまり難しく考えないで思いつきで行動。 それが原因で風紀委員長にきびしくあてられている。  能美 クドリャフカ(のうみ くどりゃふか) “えきぞちっく(自称)なマスコット” 愛称クド。ロシアン・クォーター。 帰国子女だが、日本びいきの祖父の影響で、ものすごく日本人的。 それを気にして無理やり苦手な英語でしゃべろうとする。 クラスメートながら実は年下。 周囲にはマスコット的存在として愛され(弄られ)ている犬っ娘。  来ヶ谷 唯湖(くるがや ゆいこ) “ちょっぴりお茶目な姉御肌” 姉御という呼称がよく似合う主人公の同級生。 周りにはその尊大な物腰と、 先読みの鋭すぎな部分から頼りにされている。 あと、可愛い女の子大好き。ちとオヤジ臭い。 周りの人間とどこか一線引いている。 瞬間移動はほんとにやってたんだね(^^;  西園 美魚(にしぞの みお) “日傘を差した物静かな天然素材” 休み時間は中庭でひとり本を読んでいる、おとなしい印象の女の子。 真面目で一生懸命な性格だが、 思い込むと変な方向に突っ走ってしまう。腐女子傾向あり。 外出時には、いつも日傘を差している。 NYP(なんだかよくわからないパワー)の潜在成長力は随一とか。  二木 佳奈多(ふたき かなた) “素っ気無し 愛想無し 配慮無しの風紀委員” 学園の風紀委員長。 『風紀を乱す』生徒を執拗に敵対視している。  笹瀬川 佐々美(ささせがわ ささみ) “唯我独尊の女王猫” ソフトボール部のホープで、 いつも取り巻きを連れて行動している気位の高い女の子。 なぜか鈴をライバル視している。 システム・音楽 ディスクレス起動、できません(∵) その他のシステムがらみは平凡、じゅうぶん。 体重は3.5GB。 初回特典にアレンジアルバムと 豪華ビジュアルブックレット『棗恭介風来記/128P』が付録。 460個の筋肉(w カバーもはずしてみましょう。 しかし一問一答のNo.0074は絶妙だねぇ。 音楽は全45曲、うちボーカル曲が5曲。 いうまでもなくわるいわけがない。静麗です。 OPやED(ラストの)ムービーもさすがといったところ。 んー、でもBGMの脳内再生ができないんですよねー。 印象が薄いらしい。 クラナドのなんかはいまだにいくつかできるんですが。 あ、でも、鈴調教中の豪勢な正解音(SE)には爆笑したな(w ボイスは主要キャラのみフル。 とくに違和感なくうまくやっていますでしょう。 田宮トモエさんのひとりずもうっぷりはすごいな(w 直枝理樹―――田宮トモエ 棗恭介――――緑川光 井ノ原真人――神奈延年 宮沢謙吾―――織田優成 神北小毬―――柳瀬なつみ(まきさんだよね 棗鈴―――――田宮トモエ 三枝葉留佳――すずきけいこ(涼森ちさと) 能美クドリャフカ――金子明美 来ヶ谷唯湖――田中涼子(一色ヒカル) 西園美魚―――荒井悠美 二木佳奈多――すずきけいこ 笹瀬川佐々美―田宮トモエ えちぃ ありません! Keyの本気作ではもうやらないのかな。 ちっとも残念でないのがこまる(w ちなみに小毬と美魚のみパンチラCGあり。 なんだってこのふたりだけ?(^^; 小毬には差分までありますぜ、スノッブさん。 (柄はクッキーの選択肢に依存するもよう) 最後に―― “Refrain”からはすさまじく評価があがったな。 とりわけ恭介はかっこよすぎ。 ちと現実・虚構世界の境界線・設定の厳密さなんかや どうしても混乱するループもの特有の時系列に不満はあれど、 (※これは私のおつむの問題であるが、普遍的難易度とも思えない) 無茶設定に鑿空なんて気もさして起こらず、 (真相と共に浮かびあがる暗示的な数々の伏線のみごとさや、 ナルコレプシーを胎児以前まで遡上して克服とか発想のたくましさ!) このメーカーらしくない総花的な奇跡の大団円も抵抗なく受けいれられたし、 なんだかんだいっても立派なシナリオゲーなんですよねー。 しかしながら、いつもの期待も危険っぽいので 強引に笑ゲーとして割りきっちゃうのもありなのかなぁと。 その後しっぽりむふふ…といきたいものですな。
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