A Running Duck (Fair Game)
1978「逃げるアヒル」★★★☆☆
広告会社に勤める美貌のOLクレアは、ある日何者かに狙撃された。
幸いにも軽傷ですんだが、追い打ちをかけるように
彼女のアパートが爆発し、元恋人が巻き添えになって死んだ。
まったく身に覚えがないクレアだったが、
やがて、おぼろげな記憶の中から、
数日前に言葉を交わした一人の男が浮かび上がった。
彼こそ警察が血眼で追っている名うての殺し屋だったのだ。
護衛についた元狙撃兵の刑事とともに逃避行に出たクレアに、
暗殺者の執拗な銃口が迫る。
熾烈な追撃戦をスリリングに描き
英国推理作家協会賞新人賞を受賞した女流の傑作サスペンス。
サスペンス。
広告会社OLクレア(30)は帰宅時、喧騒の街中で狙撃されてしまう。
運良く軽傷だったが心当たりはまるでなく、
今度は自宅で爆発が起こり元恋人が死亡してしまった。
警察の質問で先日、公園で出遭った男が浮上する。
それは当局が目下捜索中の殺し屋エジソンだった――
こうしてクレアの護衛についた、
元狙撃兵のマルチェック刑事と殺し屋の攻防戦がはじまる!
とまあ、いたって単純な構造の純正スリラー。
なかなかにハラハラ燃えますよ。
マルチェックの心理の推移は巧みで興味深いんだけど
クレアの心境の変化がいまいち解せねぇ。
HMミステリ・ハンドブック読者投票第27位なのも解せねぇ(w
CWA賞なのも(略
うーん、大人になると味わいが増すタイプなのかなぁ。
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