内田 康夫 (うちだ やすお)

1934.11.15〜
東京都北区生まれ。
現在は軽井沢に在住。
1980年、長編第1作「死者の木霊」(自費出版)でデビュー。
1982年、長編第3作の浅見光彦初登場「後鳥羽伝説殺人事件」でスタイルを確立。

超参考
1982「後鳥羽伝説殺人事件」★★★☆☆

広島県の三次駅で女性の変死体が発見された。 被害者は後鳥羽伝説をたどる旅をしていた正法寺美也子。 殺害された時、彼女が持っていたはずの 後鳥羽伝説に関する本はなぜ消えたのか? 事件を追う野上刑事は、 美也子が八年前の事故で記憶を失っていたことを知る。 同じ事故で命を落とした浅見祐子の兄・浅見光彦、 彼が捜査に加わったとき、意外な真相が姿を現した――! 記念すべき名探偵浅見光彦のデビュー作! 浅見光彦倶楽部による「浅見光彦ワールドの楽しみ方」を追加。(角川文庫) 浅見光彦シリーズ第1弾。旅情ミステリー。 のちに100を越える大シリーズの出発点。 トラミスなわけですが、 トラの部分はすてき。 後鳥羽法皇伝説をなぞっての道程は魅力。 これが事件性にからめばさらによかったんだけど。 ミスの部分は弱いか。 確証が成立してないし、やり方がせこい。全体的になし崩し的。 とはいえ緻密な論理を期待しなけりゃ十分です。 (そんなものをトラミスに期待する人もいないよね、ましてや多作する流行作家に) あとは、ほら、地理とか時刻表とか、 ああいうものを是認するかどうかで評価は曲折するでしょう。 うれしいのが浅見光彦倶楽部による「浅見光彦ワールドの楽しみ方」。 こういう企画はただただすばらしいと思うのですよ(^^) 私のような初心者なら、まず本書を強くおすすめできます。
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