江戸川 乱歩 (えどがわ らんぽ)

1894〜1965
三重県生まれ。
早稲田大学卒。
1923年「二銭銅貨」を「新青年」に発表・デビュー。
初の明智小五郎もの「D坂の殺人事件」、
「心理試験」「屋根裏の散歩者」などで探偵小説界の基礎を築く。
日本のミステリの創始者。草分けした人。
日本推理作家協会初代理事長を勤めた。
評論・研究にも熱心で、評論集「幻影城」で探偵作家クラブ賞を受賞。

本名:平井太郎
筆名:エドガー・アラン・ポーのもじり
超参考 江戸川乱歩が選んだベスト10
19??「江戸川乱歩全集」★★★★★

えーっと、この人の作品って短編が多くて、 あちこち好き勝手バラバラに出版・収録されてて 読んだタイトルがよくわかんないんだよなあ。 短編集はせいぜい4〜5冊しか読んでませんけど、 (長編も数冊程度…) それでもかぶってるのが多々ありましたもの。 興味があるなら、ソートされた全集で順番に読むべきですね。 最近、光文社文庫ががんばっているので推奨。 http://www.kobunsha.com/rampo/r-01.html 上がオフィシャル。全巻紹介あり♪ 奇々怪々、変態性欲、綺麗な悪趣味の顕在化・乱歩ワールドを 堪能してくださいませ♪
1928「孤島の鬼」★★★★★

自宅の密室で恋人を刺殺された蓑浦金之助は、 彼女が残した謎の系図を手に、死の真相に迫る。 何かに導かれるように向かった孤島で金之助を待ち受けていたのは、 想像を絶する恐怖だった―。 妖気漂う筆致で事件を生々しく再現する表題作のほか、 覗きをモチーフにした「湖畔亭事件」を収録。乱歩ファン垂涎の一冊。 乱歩の代表作ともいえますね。 完成度も抜群。デフォ読み級。 怪奇ミステリの真骨頂。
    Great Short Stories of Detection Vol.1
1???「世界短編傑作集 1」

短編は推理小説の粋である。 その中から珠玉の傑作を年代順に集成したアンソロジー。 第1巻には、巻頭に編者江戸川乱歩の「序」を配し、 1860年のコリンズ「人を呪わば」に始まり、 チエホフ「安全マッチ」 モリスン「レントン館盗難事件」 グリーン「医師とその妻と時計」 オルツィ「ダブリン事件」 フットレル「十三号独房の問題」 今世紀初頭のバー「放心家組合」までの7編を収録。 江戸川乱歩の解説、巻末には中島河太郎の短編推理小説史を付した。
    Great Short Stories of Detection Vol.2
19??「世界短編傑作集 2」

短編は推理小説の粋である。 その中から珠玉の傑作を年代順に集成したアンソロジー。 第2巻には、ルブラン「赤い絹の肩かけ」、 グロルラー「奇妙な跡」、 ポースト「ズームドルフ事件」、 フリーマン「オスカー・ブロズキー事件」、 ホワイトチャーチ「ギルバート・マレル卿の絵」、 ベントリー「好打」、 ブラマ「ブルックベンド荘の悲劇」、 クロフツ「急行列車内の謎」、 コール夫妻「窓のふくろう」の9編を収録。 江戸川乱歩の解説、巻末には中島河太郎の短編推理小説史を付した。
    Great Short Stories of Detection Vol.3
19??「世界短編傑作集 3」

短編は推理小説の粋である。 その中から珠玉の傑作を年代順に集成したアンソロジー。 第3巻には、ウイン「キプロスの蜂」、 ワイルド「堕天使の冒険」、 ジェプスン&ユーステス「茶の葉」、 バークリー「偶然の審判」、 ノックス「密室の行者」、 ロバーツ「イギリス製濾過器」、 アリンガム「ボーダー・ライン事件」 ダンセイニ「二壜のソース」、 クリスティ「夜鴬荘」、 レドマン「完全犯罪」の10編。 江戸川乱歩の解説、巻末には中島河太郎の短編推理小説史を付した。
    Great Short Stories of Detection Vol.4
19??「世界短編傑作集 4」★★★★★

短編は推理小説の粋である。 その中から珠玉の傑作を年代順に集成したアンソロジー。 第4巻には、ヘミングウェイの「殺人者」に始まって、 フィルポッツ「三死人」、 ハメット「スペードという男」、 クイーン「キ印ぞろいのお茶の会の冒険」、 コッブ「信・望・愛」、 バーク「オッターモール氏の手」、 チャーテリス「いかさま賭博」、 セイヤーズ「疑惑」、 ウォルポール「銀の仮面」の9編。 全編に江戸川乱歩の解説、 全巻末には中島河太郎の短編推理小説史を付した。  1927 アーネスト・ヘミングウェイ「殺人者 The Killers」 ハードボイルドの嚆矢。 食堂にて殺し屋との接触を描いた作品。 やっぱりヘミングウェイの文章はいいやね。  1929 イーデン・ィルポッツ「三死人 Three Dead Men」 西インド諸島のバルバドス島で発生した、 三人の死体の謎を解くためへ派遣された私立探偵。 三人とも殺されるような人間ではなく、 調査をすればするほど謎は深まっていくばかり。 隠された動機の真相とは? ヴァンダインが絶賛、ってのがよくわかる作品(w  1929 ダシール・ハメット「スペードという男 A Man Called Spade」 ハードボイルドの確立。 私立探偵サム・スペードは 命を狙われているという男の電話に呼び出され、 いそいで到着するも、彼はすでに殺されていた。 被害者の親族・関係者はあやしい人間ばかりだが……。 ☆Tの解釈に見られる傾向は絶対あかんと思うんだ。 ミステリ(謎)には必然性がなくっちゃ。  1929 エラリー・クイーン「は茶め茶会の冒険 The Mad Tea Party」 J・Jの友人オーエンに招待されたエラリイ。 オーエンの邸宅では息子の誕生日を翌日にひかえ、 催しの劇「不思議の国のアリス」の稽古の真最中。 そして誕生日の当日、オーエンがこつ然と姿を消してしまった! さらに次々と贈られてくる不思議なプレゼント。 不思議の国に迷いこんだエラリイが導き出した答えとは? この役回りのエラリイは貴重だな。 初期なので、ややすさんでる(w 別題「キ印ぞろいのお茶の会の冒険」  1930 アーヴィン・S・コッブ「信・望・愛 Faith, Hope and Charity」 三人の脱走囚人のてん末を描いた一作。 ひとりは、ギロチンを、 ひとりは、ガロットを、 ひとりは、無期懲役を、 極度に恐れる彼らを待ち受ける運命とは? 展開は読めるけど、手際はあざやかです。  1931 トマス・バーク「オッターモール氏の手 The Hands of Mr.Ottermole」 クイーン、カー、バウチャー、ヘイクラフトなど 大御所たちが選出した名短編で第一位に輝いた作品。 文体の迫力がすごいわこれ。  1932? レスリー・チャーテリス「いかさま賭博 The Mud's Game」 義賊のサイモン・テンプラア―― セイント(聖者)の異名を持つ――は、 カード・ゲームでいかさまに遭い、 持ち金をすっかりすってしまった男のため一肌脱ぐが……。 抜け目ないオチが痛快です。 現代でもコンタクトとかでありそうだなぁ。  1933 ドロシー・L・セイヤーズ「疑惑 Suspicion」 世間で家政婦が砒素を持った事件でにぎわっているなか、 愛妻家のママリイ氏にある疑惑が芽生えた。 妻エセルの体調が崩れ、自身の体調も不良、 どうも自らの家で雇っている家政婦があやしいのだが……。 ひぃ〜、これはホラーですよぉ。他人事じゃねぇ――!  1933 ヒュー・ウォルポール「銀の仮面 The Silver Mask」 いわゆる"奇妙な味"の代表作の一つ、と乱歩。 オールドミスの家に現れた美貌の青年。 貧乏で手癖も悪いが、なぜか放っておけなかった。 やがて、彼が彼女の生活を侵食しはじめ―― 後半はホラー集になってる(w
    Great Short Stories of Detection Vol.5
19??「世界短編傑作集 5」

短編は推理小説の粋である。 その中から珠玉の傑作を年代順に集成したアンソロジー。 第5巻には、ベイリー「黄色いなめくじ」、 C・ディクスン「見知らぬ部屋の犯罪」、 コリアー「クリスマスに帰る」、 アイリッシュ「爪」、 パトリック「ある殺人者の肖像」、 ヘクト「十五人の殺人者たち」、 ブラウン「危険な連中」、 スタウト「証拠のかわりに」、 そして1950年のクック「悪夢」までの9編に、 クイーンの評論「黄金の二十」を併載。 江戸川乱歩の解説、巻末には中島河太郎の短編推理小説史を付した。
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