服部 まゆみ (はっとり まゆみ)

1948.10.14〜
東京生まれ。
現代思潮社美学校卒業後、加納光於版画工房にて銅版画を学ぶ。
銅版画家。
1984年、第10回日仏現代美術展でビブリオティック・デ・ザール賞を受賞。
パリで行われた授賞式の思い出を小説にした「時のアラベスク」で、
1987年、第7回横溝正史賞を受賞して作家デビュー。
1987「時のアラベスク」

東京、冬。 出版記念会の席上に届けられた一本の真紅の薔薇から、惨劇の幕が開く。 舞台は、ロンドン、ブリュージュ、パリを経て、再び東京の冬へ。 相次いで奇怪な事件が続発し、事態は混迷の度を深めていく。 精緻な文体と巧妙なトリックを駆使して、 人生の虚飾と愛憎を描く、本格長編推理。
1997「ハムレット狂詩曲」★★☆☆☆

『劇団薔薇』新劇場のこけら落としで、 「ハムレット」の演出を依頼された、 元日本人で、英国籍を取ったケン・ベニング。 ケンにとって、出演者の一人である歌舞伎役者の 片桐清右衛門は、母親を捨てた男だった。 ケンは、稽古期間中に、清右衛門を殺そうと画策するが…。 様々な思惑の交錯、父殺しの謎の反転、スリリングな展開。 結末は…真夏の夜の夢。 フツーのミステリ。 舞台が舞台の殺人復讐劇。 起承転結、上手くできあがってます。 作風もそこそこシャレてますね、お上品。 でもなんだって私はこの本買って読んだんだろう… 動機がわからない… うわ、なんかこわいぞ…(w;
1998「この闇と光」★★★★
失脚した父王とともに、 小さな別荘に幽閉されている盲目の姫君・レイア。 優しい父と侍女のダフネ、そして父が語り聞かせてくれる 美しい物語だけが、レイアの世界の全てだった。 シルクのドレスや季節ごとの花々に囲まれた、満ち足りた毎日。 しかしレイアが成長するにつれて、 完璧だったはずの世界が少しずつ歪んでゆく―。 ジャンルは不明。 含みを持たせてるわけじゃなく、ほんとにわかんない。 ファンタジーやメルヘンじゃ語弊あるし、 幻想、メタ、ミステリでは支えきれないし、そんな感じ。 まあ、読めばわかります(それをいっちゃお終いよ アイディア一発勝負の作品だし、 着想自体はなかなかレアで優れているので あとは読者の料簡次第かと。 先入観は薄いほどよさげなんでもういいや。 各自 直観で決めてください(w
▼BACK▼          ▽TOP▽