貴志 祐介 (きし ゆうすけ)

1959〜
大阪生まれ。
京都大学経済学部卒。
生命保険会社に勤務した後、フリーに(この経験は「黒」で生きてるね)
1996年「十三番目の人格 ISOLA」でデビュー。
2005年「硝子のハンマー」で第58回日本推理作家協会賞・長編
および連作短編集部門賞受賞。

趣味:囲碁、将棋、中国将棋、オーディオ関連
得意料理:明太子スパゲティ

超参考
著作リスト
No. 年度 タイトル 備考
1996 十三番目の人格 ISOLA
1997 黒い家
1998 天使の囀り
1999 クリムゾンの迷宮
1999 青の炎
2004 硝子のハンマー
1996「十三番目の人格 ISOLA」★★★☆☆

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。 その能力を活かして阪神大震災後、 ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、 西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。 由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。 このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、 しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。 だがやがて、十三番目の人格「ISOLA」の出現に、 彼女は身も凍る思いがした。 第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。 プチホラー。 エンパスの主人公と多重人格の少女のお話。 ラストが萎えでした。好きな人は好きかと(当たり前 でも着想や世界観はよすぎ、貴志くんには耽溺しちゃうよ。 ほんのり情報小説の属性もある作家さんですねー。
1997「黒い家」★★★★★

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で 保険金の支払い査定に忙殺されていた。 ある日、顧客の家に呼び出され、 期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。 ほどなく死亡保険金が請求されるが、 顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。 信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。 恐怖の連続、桁外れのサスペンス。 読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。 第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。 ホラー。 生命保険会社の社員の主人公が巻き込まれる 幽霊もお化けも出ない現実的な恐怖のお話。 光景が脳髄にこびりつくね(;´Д`)
1998「天使の囀り」★★★★
北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。 恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、 新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、 あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。 さらに、調査隊の他のメンバーも、 次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。 アマゾンで、いったい何が起きたのか? 高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、 何を意味するのか? 前人未到の恐怖が、あなたを襲う。 ホラー。 ぶゆりんこ。ぶよりんこ。 私も囀られてみたい…(;´Д`)~ 某キャラへの親近感はすごいものがあります(w 天使が丘ハイスクール(w
1999「クリムゾンの迷宮」★★★★

火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…。 死を賭した戦慄のゼロサムゲーム。 生き抜くためにどのアイテムを選ぶのか。 自らの選択が明日の運命を決める…。 ホラー。 ゲームブックをベースに展開する異色作。 アイディアが素晴らしいですねー。 浮かぶ情景が最高、ラストも綺麗だぁ。 これむちゃくちゃ好き♪
1932「青の炎」★★★★
こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか。 光と風を浴びて、17歳の少年は、海沿いの道を駆け抜ける。 愛する妹と母のために、氷のように冷たい殺意を抱いて…。 ミステリ。倒叙もの。 簡単にいうと、ろくでもない父親の強制終了(完全犯罪で殺害)を 計画する少年のお話。 んー、口封じは気に入らないですよ。 >愛する妹 これだけで大満足なんですけどね(w 露顕していくドキドキ感が並じゃないです(;´Д`) 最後の1行で震撼。
2004「硝子のハンマー」

見えない殺人者の、底知れぬ悪意。 異能の防犯探偵が挑む、究極の密室トリック! 「青の炎」から4年半、著者初の本格ミステリ! 日曜の昼下がり、株式上場を目前に、 出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。 エレベーターには暗証番号。廊下には監視カメラ、有人のフロア。 厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。 凶器は。殺害方法は。 すべてが不明のまま、逮捕されたのは、 続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。 青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、 密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本径の許を訪れるが―。
▼BACK▼          ▽TOP▽