森村 誠一 (もりむら せいいち)

1933.1.2〜
埼玉県熊谷市出身。
青山学院大学英文化卒。
1967年に「大都会」を刊行。ホテルマンから作家に転身。
1969年「高層の死角」で第15回江戸川乱歩賞受賞。
1973年「腐蝕の構造」で第26回日本推理作家協会賞受賞。
1977年に松田優作主演で映画化された「人間の証明」が代表作。

OHP,超参考
1967「大都会」

電子工業界に革命をもたらす画期的な発明。 業界トップの座を巡ってしのぎを削る東西の大手電機会社は、 その発明者・渋谷夏雄を引き抜くべく暗躍を始めた。 その尖兵を命じられたのは岩村元信と花岡進。 彼らは渋谷との幾度もの山行で永遠の友情を誓いあった山仲間だった。 金、女、利権…あらゆる手を尽しても引き抜きが不可能と知った二人は、 親友の人としての尊厳を無視するような凄惨な犯罪に手を染めていく。 三人の男の友情は大都会の波涛の中についえてしまったのか? そして、彼らの所業の果てに待つ衝撃の結末は? 企業の利己に翻弄される若き企業戦士たちの悲劇を描いた、 著者渾身の長篇社会派推理。 デビュー作。
1969「高層の死角」

大ホテルの社長が、深夜自社ホテルのセミスイートで刺殺された。 部屋は外扉、内扉とも完全にロックされた二重の密室になっていた。 捜査陣は、美人社長秘書の有坂冬子に容疑の目を向けるが、 彼女には完璧なアリバイがあった。 彼女はその日、捜査員の一人である平賀刑事と ホテルで一夜を過ごしていたのだった。 その直後、冬子は福岡のホテルで死体となって発見される…。 密室のトリックと完璧なアリバイは果たして崩せるのか? 本格長篇ミステリーの金字塔。
1973「腐蝕の構造」

北アルプス上空で、原子力科学者雨村の搭乗した旅客機が 航空自衛隊機と衝突し、墜落した。 全員絶望が伝えられたが、なぜか雨村の遺体だけは見つからない。 彼は国際原子力科学会議で「ウラン濃縮化の新しい方法」を 発表することになっていたのだが…。 その裏には、政治家と企業の利益追求のための恐ろしい罠があった! 国家と企業の「腐蝕の構造」を鋭く描く社会派推理の傑作長篇。 第26回日本推理作家協会賞受賞作。
1977「人間の証明」

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」 西条八十の詩集をタクシーに忘れた黒人が、ナイフで刺され、 ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で死亡した。 棟居刑事は被害者の過去を追って、霧積温泉から富山県へと向かい、 ニューヨークでは被害者の父の過去をつきとめる。 日米共同の捜査の中であがった意外な容疑者とは…!? 映画化、ドラマ化され、大反響を呼んだ、森村誠一の代表作。
1978「魔少年」★★★☆☆

何一つ不自由のない家庭に育った子供が起こした「いたずら」。 そこには恐ろしい意味が隠されていた―。 ホラー短編の最高傑作『魔少年』をはじめ、 "顔のない男"に日夜悩まされる『空白の凶相』。 女の執念の憎悪を描く『雪の絶唱』。 共犯であるはずの男から脅迫される『死を運ぶ天敵』など、 人間の心の暗部を映す、現実的ホラー短編集。 目次 魔少年 空白の凶相 燃えつきた蝋燭 雪の絶唱 死を運ぶ天敵 殺意開発公社 殺意中毒症 ホラー。短編集。7話収録。 磐石で良質なのが勢揃い。 ――表題作しか覚えてねぇけど(^^; そこはかとなく"凶"の字が似合うホラー。中古なら買い(w 他にも中古でいくつか手にした気がするけど、 記憶が引き出せん(;´Д`) 「人間の証明」は確実に未読なので、縁があればいきたいですね。
▼BACK▼          ▽TOP▽