折原 一 (おりはら いち)
1951〜
埼玉県久喜市生まれ。
早稲田大学第一文学部東洋史学科卒。
JTBに入社し、出版事業局に在籍。
月刊旅行誌「旅」の編集者を経て、トラベルライターになる。
1988年「五つの棺」でデビュー。
同年「倒錯のロンド」が江戸川乱歩賞候補。
1995年「沈黙の教室」で第48回日本推理作家協会賞受賞。
奥さんは新津きよみ。
OHP
1992「七つの棺」★★★★☆
始祖ポオをはじめ、カーや正史など今古東西の推理作家はもちろん、 ミステリ・ファンをも魅了してやまない密室テーマ。 本書は現代推理文壇の奇才・折原一の出発点となった、 全編密室ものという異色の連作推理短編集『五つの棺』の改訂増補版である。 東京近郊の小都市の警部黒星光が、 次々と起こる密室殺人事件に遭遇し、迷推理を発揮する。 ミステリ。密室ものの短編集。 ユーモア要素もふんだんでミステリファンにはたまりません。 逆にいえば慣れてないと取っ付きにくいかも。 パロディ多いし。 探偵役がユニークでラブ♪▼BACK▼ ▽TOP▽
1997「101号室の女」★★★☆☆
サスペンス映画の傑作「サイコ」を見事に彷彿させる表題作「101号室の女」、 夕暮れの公園で空のベビーカーを押す男の謎に迫る「眠れ、わが子よ」、 凶暴な脱獄囚が別れた女に刻々と近づく恐怖を描く「網走まで」等、 巧妙な伏線とラストのどんでん返しで読者を欺く、折原マジックの集大成! 異色揃いの短編集。9話収録。 基本的にミステリ。 ぐいぐい読ませる力はありますねー。 生き抜きでまったり読むつもりだったのに逆に疲れた(w;
新津 きよみ (にいつ きよみ)
1957.5.4〜
長野県大町市生まれ。
青山学院大学文学部フランス文学科卒。
1988年「両面テープのお嬢さん」でデビュー。
1996「女友達」★★★☆☆
29歳独身、一人暮らしで特定の恋人は無し。 満たされぬ毎日を送っていた千鶴は、 ふとしたきっかけから隣人・亮子と知り合った。 同い年だが自分より容姿も収入も劣っている亮子との友情に、 屈折した安らぎを見出す千鶴。 ファッションや持ち物の比較、相手の幸せへの嫉妬、 虚栄心を満たすための小さな嘘― 女友達の間にはありがちな些細な出来事が積み重なった時、 ふたりの間に生まれた惨劇とは? ホラー。 こういうんで「女性心理の描写がとてもリアル」とかいわれると、 3次元の女子はみんなこんなドロドロしてるのかと 恐怖症になってしまいますよ?(w;うん、やっぱ2次元に限るよな。ホラーの方のリアルさはいいですねー。 ショットガンやチェーンソーもこわいけど やはり包丁やハサミは身近でリアルだもの…▼BACK▼ ▽TOP▽
1996「二重生活」
わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない! ふたり同時に復讐するには、あの方法しかない── 男に妻も子どももいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。 重婚をテーマに男女の息づまる駆け引きを スリリングに描く多重心理ミステリー。 折原一・新津きよみ、おしどり作家、初の合作が実現! 夫妻の共著。