筒井 康隆 (つつい やすたか)

1934.9.24〜
大阪市生まれ。
同志社大学文学部卒。
中学時代はIQ178の天才児。
小松左京や星新一と並んで「御三家」と称される、
国内を代表するSF作家。
俳優としてホリプロにも所属している。
1993年、高校教科書に採用された旧作が
差別を助長するとの抗議を受けたのを契機に断筆宣言、
出版社の自主規制に抗議し断筆。
1996年12月、出版社と「覚書」を取り交わし断筆を解除。

1960年、SF同人誌『NULL』を創刊。
この短編の『お助け』が江戸川乱歩に評価され、
宝石に転載され、デビュー。
1965年「東海道戦争」を処女出版。
1981年「虚人たち」で泉鏡花賞、
1987年「夢の木坂分岐点」で谷崎潤一郎賞、
1989年「ヨッパ谷への降下」で川端康成賞、
1992年「朝のガスパール」で日本SF大賞を受賞。
1997年、シュバリエ章叙勲。パゾリーニ賞を受賞。
1999年「わたしのグランパ」で第51回読売文学賞受賞。
2002年、紫綬褒章受章。

OHP
超参考
1967「時をかける少女」★★★☆☆

放課後の理科実験室で、ガラスの割れる音がひびいた。 床の上で、試験管から流れ出た液体が白い湯気のようなものをたてていた。 甘くなつかしいかおり…、 そのにおいをかいだ芳山和子はゆっくりと床に倒れふしてしまった―。 それ以来、和子のまわりで不思議な事件が次々と起こった。 夢をみているのかしら、 それともこのわたしだけ時間が逆もどりしているのかしら? 和子は同級生の深町一夫と浅倉吾朗に相談するのだが…。 SF。 奇抜なアイディアは特にないですねー。 文学的ともいえるかな。まあ、ジュブナイル。 学園青春ものは大好きですけど(w
1978「富豪刑事」★★★☆☆

キャデラックを乗り廻し、 最高のハバナの葉巻をくわえた富豪刑事こと、 神戸大助が難事件を解決してゆく。 金を湯水のように使って。 ミステリ。短編集。 ユーモアも利いてます(^^) 推理力より財力で事件を解決(w
1974「おれに関する噂」★★★☆☆

<収録作品> 「蝶」「おれに関する噂」「養豚の実際」「熊の木本線」 「怪奇たたみ男」「だばだば杉」「幸福の限界」 「YAH!」「講演旅行」「通いの軍隊」「心臓に悪い」 短編集。11編。 ジャンルはホラーなんだかSFなんだかユーモアなんだか。 平均値の高い、諷刺的"毒"の字が似合う作品。 なぜだかクセになるね。
1975「笑うな」★★☆☆☆

タイム・マシンを発明して、直前に起こった出来事を眺めるという ユニークな発想の『笑うな』。 夫の目前で妻を強姦する制服警官のニューロイックな心理 『傷ついたのは誰の心』。 空飛ぶ円盤と遭遇したSF作家の狼狽ぶりをシニカルに捉えた 『ベムたちの消えた夜』。 ほかに『赤いライオン』『猫と真珠湾』『血みどろウサギ』など、 スラップスティックでブラックな味のショート・ショート34編。 ショート・ショート。34編収録。 んー、いつもの筒井節といったところ。 けどネタの引き出しが… 「トーチカ」のルビ(当て字)がマイベスト。 解説がぬるぽで笑うなといわれても吹き出す。 意欲、揺曳されようないわ。
1990「ロートレック荘事件」★★★★★

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に 将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。 ロートレックの作品に彩られ、 優雅な数日間のバカンスが始まったかに見えたのだが…。 二発の銃声が惨劇の始まりを告げた。 一人また一人、美女が殺される。 邸内の人間の犯行か、アリバイを持たぬ者は、動機は。 推理小説史上初のトリックが読者を迷宮へと誘う。 前人未到のメタ・ミステリー。 メタミス。 トリック勝負なのは承知の上だったけど、ああ、お見事です。 この手のやつの噂は聞いたことはあったけど、これだったのかあ… うん、実に説明に困るんだけど、トリック愛好家は必読でしょうね! (解決編が忙しいのが唯一の難点か) 内容の紹介は困るので形式的なことでも。 まず文庫で200ページ程度の上に実に読みやすいです。 値段も460円とワンコインでおつり出ます♪(妥当だけどね さらにロートレックの挿し絵もあって雰囲気を盛り立ててくれます。 あと、「ロートレックって何?」 って人は軽く検索しといた方が、よりいいかもしれません。 経験者談(w 最低限だと―― ロートレック [Henri de Toulouse-Lautrec 1864-1901] フランスの画家。 モンマルトルに住み、 ドガや浮世絵に影響を受け、 風刺性のある独自の画風で踊り子・娼婦・役者などを描いた。 石版ポスターも有名。 ね。仄聞だけじゃ足りません(;´Д`)
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