ロバート・J・ソウヤー (Robert J. Sawyer)

1960.4.29〜
カナダの首都オタワ生まれ。

OHP 超参考
    End of an Era
1994「さよならダイノサウルス」★★★★
恐竜はなぜ滅んだのか? この究極の謎を解明するために、二人の古生物学者が タイムマシンで六千五百万年のかなた、白亜紀末期へ赴いた。 だが、着いた早々出くわしたのは、なんと言葉をしゃべる恐竜! どうやら恐竜の脳内に寄生するゼリー状の生物が 言葉を発しているらしいのだが、まさかそれが「***」だとは…!? 次次に披露される奇抜なアイデア、先の読めない展開。 実力派作家が描く、心躍るアドベンチャーSF。 SF。 ふたりの――親友でありながら、やっかいな問題をかかえた―― 古生物学者がタイムマシンで白亜紀末期へ。 鼓吹しあいながら、数々のなぞをひも解いていくわけですが、 アイディアの質も量も飽満で、逆に放漫に思えてくる(w 最初は、恐竜はなぜ絶滅したのか?なぜあれほど巨大化できたのか? といった基本でも、話が進むにつれて… (書いちゃダメだよなぁ、「***」とかなぁ) とまあ、恐竜の世界を冒険する一方で、 右顧左眄な主人公の人間臭い問題もまとわりつきます。 これも一見、無関係なのですが… (書いちゃダメだよなぁ、委曲を尽くせぬ) ソウヤーはユーモアと娯楽性に特化してて老若男女に推奨できます。
    Illegal Alien
1997「イリーガル・エイリアン」★★★★
人類は初めてエイリアンと遭遇した。 四光年あまり彼方のアルファケンタウリに住む トソク族が地球に飛来したのである。 ファーストコンタクトは順調に進むが、思いもよらぬ事件が起きた。 トソク族の滞在する施設で、地球人の惨殺死体が発見されたのだ。 片脚を切断し、胴体を切り裂き、 死体の一部を持ち去るという残虐な手口だった。 しかも、逮捕された容疑者はエイリアン… 世界が注目するなか、前代未聞の裁判が始まる。 SF。リーガル。 殺人事件を扱ってるのにこういうのもなんだけど、 おもしろすぎ(w 幾度もゲラゲラ笑っちゃったよ。 ファーストコンタクトから 法廷ミステリにつながるプロットなんですが、 じつにリズムがいい、法廷シーンもわかりいい。 宇宙人をアメリカ法で裁くってのに 割と自然で無理がない技巧はすごいね。 私的にラストは逆の展開が望ましかったけど、あえて。 よほど相性が悪くない限りハズレはありえないので 興味が出たらぜひ通読あれ(^^) トソク族の頭のふさに萌え。
    Hominids
2002ホミニッド―原人―★★★☆☆

クロマニヨンが絶滅し、 かわりにネアンデルタールが進化した世界で、 量子コンピュータの実験をしていた物理学者のポンターは、 不慮の事故でいずこかへと転送させられてしまった。 並行宇宙に転送されたネアンデルタール物理学者の驚くべき冒険とは……? ヒューゴー賞受賞作。 ネアンデルタール・パララックス三部作の第一部。 原始からネアンデルタールが繁栄した別世界。 物理学者のポンターとアディカーがある実験をしていた時、 突如としてポンターが消失してしまった。 茫然自失するアディカーに殺人の容疑がかけられ……。 一方、ポンターはこちらの世界に飛び込んでしまう。 生きたネアンデルタール人の運命は―― 並行世界、未知との遭遇のSFに裁判ミステリを加えた一品。 未知といっても人類なのですが(w 容姿から社会風習や考え方のちがいまでことこまやか。 毎度ながら見てきたようなリアリティが感じられます。 監視状態でもコンパニオンはほしいなぁ(w
▼BACK▼          ▽TOP▽