アーサー・C・クラーク (Sir Arthur Charles Clarke)

1917.12.16~
イギリス、サマセット州マインヘッド生まれ。
第二次大戦時に空軍の将校として電波探知法、
レーダーの開発に取り組み、教官も務める。
戦後、ロンドン大学キングス・カレッジに入学し、自然科学を専攻。
一時、大蔵省に勤めるがすぐに退職。
1946年「抜け穴」および 「太陽系最後の日」で作家デビュー。
1956年、スリランカに移住。
1973年「宇宙のランデヴー」で、ヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。
1979年「楽園の泉」でヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。
1987年、アーサー・C・クラーク賞が発足。
1998年、エリザベス女王よりナイトの称号を授与。
ロバート・A・ハインライン、アイザック・アジモフと並んで
ビッグ・スリーと称されるSF界の大御所。

超参考(財団)
    Childhood's End
1953「地球幼年期の終わり」★★★★★

20世紀後半、地球大国間の愚劣きわまる宇宙開発競争のさなか、 突如として未知の大宇宙船団が地球に降下してきた。 彼らは他の太陽系からきた超人で、 地球人とは比較にならぬほどの高度の知能と能力を備えた全能者であった。 彼らは地球を全面的に管理し、ここに理想社会が出現した。 しかしこの全能者の真意は……? SF史上不朽の名作。 SF。 なんの前ぶれもなく、地球各地にUFOがあらわれた。 "彼ら"は地球のそれとはケタちがいの高度な知識と技術の持ち主で、 管理をはじめられた地球は、平和で充実した黄金時代をむかえる。 だが、"彼ら"はその姿を人前に見せず、真の目的も不明のまま―― 古典の名作中の名作。 こむずかしさなんて皆無で、ただたのしい。 "彼ら"の存在(形)や口吻を洩らす絶妙さ、 人類の最終形態まで描ききった姿勢が最高。 ひとつの世界を完成完結させた作品はいつだっていいもんです。
    2001:A Space Odyssey
1968「2001年宇宙の旅 決定版★★★★
300万年前に地球に出現した謎の石板は、ヒトザルたちに何をしたか。 月面に発見された同種の石板は、人類にとって何を意味するのか。 宇宙船のコンピュータHAL9000は、なぜ人類に反乱を起こしたのか。 唯一の生存者ボーマンはどこへ行き、何に出会い、何に変貌したのか…… SF史上に燦然と輝く記念碑的傑作に、作者の新版序文を付した決定版! 宇宙の旅シリーズ第1弾。 人類がまだ原始的な猿人だったころ。 突如として巨大な平たい直立石(モノリス)が出現した。 このなぞの岩はヒトザルにある影響をあたえ、 地上の覇者へと導くように思われた。 そして月日は流れ……。 人類は宇宙旅行を可能にするまでに進歩をとげていた。 ある日、月の地面に埋もれた直立石(モノリス)が発見された。 自然石ではありえないこの物体に人類は色めきたった。 一方……。 土星へ向かう宇宙船ディスカバリー号。 船内を管理する人工知能ハル9000が突然反乱を起こし、 乗組員ひとりを残し死亡させてしまった。 生存者ボーマンが土星衛星郡で見たものは―― いやあ、序文こそあくびがとまらなかったけど、 物語がスタートしてからはもう手がとまりませんね。 (ちなみに、訳者あとがきでまたあくびが再発する。 だって、映画とかネタの予備知識がないんだもん) 古典というほど古くもないけど、王道は強いんですな。 ただどうにも抽象的でね。 自由に想像をふくらませるのもたのしいんだけど、 続編があるんだからそれも無為になりそうで。 さて、シリーズ読破はまようところだな……。
    The Lost World of 2001
1972「失われた宇宙の旅2001」

企画段階では、HALは人型ロボットだった!? モノリスの形は? 超知性を持つ異星人が登場するというのは本当か? 映画『2001年宇宙の旅』の製作過程で失われた 膨大なオリジナル小説原稿に加えて、 構想・執筆段階での完全主義者キューブリックとの 悪戦苦闘の日々など、いま明かされる執筆秘話の数々! 宇宙の旅シリーズ。読本。
    2010: Odyssey Two
1982「2010年宇宙の旅」

2010年、宇宙船アレクセイ・レオーノフ号は地球を旅立とうとしていた。 十年前に木星系で起こった事件の調査と、 ディスカバリー号の回収がその任務である。 果たして真相は究明されるのか? そして、謎の物体モノリスに秘められた目的とは? 前作を上回る壮大なスケールで世界的ベストセラーとなった傑作! 宇宙の旅シリーズ第2弾。
    2061: Odyssey Three
1988「2061年宇宙の旅」

2061年、ヘイウッド・フロイドは 最新式のミューオン駆動宇宙船ユニバース号に乗り組み、 再接近してきたハレー彗星をめざした。 ついにわが手で彗星を調査できるのだ! だが、彗星に着地し探査を開始したフロイドたちを、思いもよらぬ事件が…… 巨匠クラークが、読者の熱烈な要望に応えて贈る待望の第三部。 宇宙の旅シリーズ第3弾。
    3001:The Final Odyssey
1997「3001年 終局への旅」

3001年、海王星の軌道付近で奇妙な漂流物が発見された。 それこそ、一千年前に宇宙船ディスカバリー号から放擲された 副長フランク・プールその人であった! やがて、蘇生されたフランクが目にする驚くべきものとは……? 全世界を熱狂の渦にまきこんだ 『2001年宇宙の旅』にはじまるシリーズ、完結篇。 宇宙の旅シリーズ第4弾(完結)
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